1220:素早く察しよう。
「さて」
「……なんかまた疲れそうな事考えてますね?」
アヤメさんがアリア様の呟きの意味を即座に察知してる。
まぁ今日の流れで何か言いだした時は、大体アヤメさんにとってよろしくない事が起きてるから仕方ないな。
「なに、確かに疲れはするかもしれんが悪い事では無いさ」
疲れはするんだ。
「あー、それじゃ聞きますけど何ですか?」
「風呂場での行儀としてはなっていないが、これだけ広ければ泳ぎ放題だと思ってな」
「……まぁ誰に迷惑がかかるでも無いですけど、確かに褒められはしませんね」
あぁ、まぁ確かに小さめのプールくらいの広さは有るもんね。
深さは桁違いだけど、呼吸が必要無いから溺れる危険も無いし。
ただアリア様、相変わらずはしゃぎ過ぎじゃないかな。
別に私も困りはしないから良いけどさ。
「という訳でシルク、我々を上へ頼む」
「……え、いや、ちょっと高過ぎません?」
……アリア様、飛び込みでもやるつもりなのか。
天井スレスレまで手を上げさせてるけど、ここの天井って高めだしかなり怖いんじゃないか?
あそこから水面までって、あのサイズから見たら百メートル近く有るんじゃなかろうか。
いや、それ怖いとか言う以前の問題だな。
あの身体じゃなかったら、普通に飛び込んだら多分死んじゃうよ。
まぁなんやかんやでコレットさんは大丈夫なんだろうけど。




