1176:徒歩で並ぼう。
アリア様をお姫様抱っこして、背中にアヤメさんを乗せて……
あれ、コレットさんはどうするんだ?
「ちょっ、とっ、加減をぉぉっ!?」
「してはいると思うぞ」
……背中のアヤメさんを振り落とさない様に緩めてるとはいえ、何で裾の長いメイド服でラキと並走出来るんだ。
いやもう裾とか言う問題じゃないけど。
というか上半身がほぼブレずにスライド移動しててちょっと怖い。
あれ脚どうなってんの。
……まぁ見送っててもしょうがないし、ついていくとしよう。
いくら速いって言っても、サイズに差が有るから普通に追いつけるし。
これ私達が飛んでるから良いけど、普通に歩いて追いかけられたら怖いだろうな。
こっちからは感じない程度の振動でも、向こうのサイズだと走りづらくなるだろうしね。
……いや、ラキとコレットさんならそれは関係なさそうだけど。
あ、部屋の前で止まった。
まぁ先に着いてもドアが開けられないもんね。
じゃあなんで先に行ったんだって話になるけど。
とりあえず開けてあげ……ようかと思ったらもうシルクが済ませてた。
考える前に動くくらいじゃないと先を越すのは無理そうだな。
「さて、では始めようか」
「私は何をすれば良いんです?」
「まずはラキと相談する間、コレットと共にラキの糸を集めていてくれ」
「あー、そもそも材料足りてなさそうですもんね」
スッと横から渡される軸を受け取りながら頷くアヤメさん。
うん、連れまわしてるし私も糸出してないしで、あんまり素材は無いね。
……というかラキの服に使える様な細い糸、あんまりっていうか私は出してないな。
ずっとただ眺めてても仕方ないし、私も素材生産してようか。




