1175:余りを消してしまおう。
「それじゃ余分なのを消しますんで、立ってもらって良いですか?」
「うむ」
三人が椅子代わりのブロックから立ち上がったのを確認してから、椅子と床に広がった魔力の液体を消していく。
そういえば床はすり抜けていかないんだな。
良く解らないけど、まぁ縮んだ人が特殊なだけなんだろう。
「で、とりあえず異常は無さそうですかね?」
「うむ、問題は無い様だ」
【魔力感知】で見ると完全に染み込んだままだけど、違和感とかが無いなら良いのかな。
アヤメさんとコレットさんは何も言わないし、同意見って事で良いんだよね。
「んじゃ、大きさを……」
「あぁ、少し待ってくれ」
「はい?」
戻しますねって言おうと思ったら、なんか止められた。
今度は何だ?
「丁度良いので、このまま奥へ連れて行ってくれ」
「良いんですけど、何が丁度良いんです?」
「なに、この大きさならラキの服を作ってやれるだろうと思ってな」
「あー…… まぁ普通のサイズだと小さすぎますしね」
同じサイズなら確かに作りやすそうだけど、道具とかは大丈夫なのか?
あぁ、コレットさんが居るから問題無いか。
……いや、別に人間の時に私の服が作れてるって事は、【妖精】サイズでもラキの服は作れるよね。
まぁ作り易いのは事実だろうし、このサイズになってもちゃんとした道具が無いのは同じなんだけどさ。
「おお、連れて行ってくれるか」
あ、めっちゃ嬉しそうな顔したラキがアリア様を捕獲してる。
まぁ普通だと流石に作れないから、チャンスは逃したくないだろうな。
「いや、私は別に戻っても良いんじゃ……?」
「済まんが、少し手伝ってくれるとありがたい」
「まぁ良いですけど……」
なぜかコレットさんにそっと背中を押されるアヤメさん。
力づくではないけど抗いづらいだろうな、あれ。




