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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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1172/3915

1172:運搬しよう。

 さて…… っていつの間にかお風呂用のお茶を入れたカップが消えてる。

 隠密さんかモニカさん辺りが、こっそり運んでおいてくれたのかな?


 まぁそれは良いとして、とりあえず早めに運んで変な状況は終わらせておくとしようか。

 特殊な状態で居る間って、奇妙な事を言われる事が多いし。



「それじゃ、持ち上げますよー」


「うむ、頼んだぞ」


 一応断ってから箱を両手で持ち上げて、揺れが少ない様に体に肘を付けて腕を固定しておく。


 ……これ、もしカトリーヌさんがやったら背後の圧迫感が凄いだろうな。

 下手したら背後どころか頭上まで侵略されかねないくらいだし。


 幸い私ならスッカスカだから、全然大丈夫だけど。

 幸せはどこに有るのだろうか。


 ……要らない事は頭から追い出して、ゆっくり上昇していこう。



「カトリーヌさん、ぴーちゃん、そろそろ行くよー」


 ちょっと離れた位置で仲良く待っててくれた二人に声をかけて、テーブルから離れる。

 あ、そうだ。


「エリちゃんはどうするの?」


「んー、てきとーにお手伝いしてから撤収するよー。しかし本当にちっちゃいねー」


 まぁ私から見ても小指サイズだし、エリちゃんから見れば五ミリくらいだもんね。

 米粒みたいっていうか、幅を考えるとお米よりも小さいって感じか。



「えいやー」


「やめろ怖い。っていうか危ないだろ」


 うん、箱に人差し指を突き付けてくるのは実際危ないと思う。

 アリア様やアヤメさんじゃなくて私がだけど。


 ただ解ってると思うけど、多分エリちゃんには聞こえてないよ。


「それじゃまたねー」


 大人しく離れたと思ったら、モニカさんの横に座るエリちゃん。

 いや仕事するんじゃないの?

 あ、指示する人がモニカさんだから待機してるのか。



「失礼しますねー」


 近づいたら叱られるからだけど、大人しく待っててくれてるモニカさんにも挨拶していこう。

 体ごとまっすぐ向いたから、アリア様達からもちゃんと見えてるだろう。


 向こうからは遠くて見えてるかが判らないけど、まぁモニカさんだし多分問題無いか。



 ……静かにお辞儀を返してくれたのは良いけど、なんか肩のあたりが見えない隠密さんに押さえられてる様なへこみ方してる気がする。

 まぁ近くで【妖精】や小っちゃいアリア様が遊んでるんだもんね。

 我慢するのも大変なんだろうな。


 いや、押さえられてるって事は出来てないのか?

 まぁうん、結果として動いてないからセーフって事にしておこう。

 動けないだけだとしても。



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