1167:衝撃対策を施そう。
まぁ外で遊んでたいって言うなら好きにさせておこう。
……ならポチも残しておけば良かったかな?
いや、そっちは今更か。
どうせ呼ぶなら、クリスとシルクを会わせる方が先かな?
家の中も見せられるし。
とは言え、呼ぶにしてもまずは皆を連れて家に入ってからだけど。
ここで呼んでも、クリスも飛べないから運んであげないといけないしね。
「それじゃとりあえず、乗り込んでみてもらえますか?」
「うむ。頼んだぞ」
遊んでるシェラを眺めてたアリア様達を促して、箱に入ってもらう。
とりあえず座ってもらってからじゃないと、調整も難しいしね。
「えーと、あんまり狭すぎない方が良いですよね?」
「いや、問題無い…… というか、可能な限り狭い方が良いのではないかな」
ちょっとだけ余裕を持たせて周りを囲ってみたら、もっとやれと返ってきた。
うん、まぁそうなんだろうけど良いのかなって思ってさ。
「いっその事、隙間なく埋めちゃって良いんじゃないか? こっちは呼吸の必要も無いんだしさ」
「それはそれで難しいんだけどね……」
何せ小さいし、迂闊に狭くしたら壁で圧し潰しちゃう可能性も有るし。
でもまぁ、やれって言うならやってみるか。
「……うん、それじゃその方向でやってみようか」
「と言うか、だな」
「はい?」
今度は何だ、アリア様。
このタイミングって事は、また変な事を言おうとしてないか?
「最初からギュッと箱状にでも圧縮しておけば、あまり気にせず運べるのではないか?」
「いや、そうかもしれないけどどうかと思いますよ」
そんなおにぎりを握る様なジェスチャーと共に言われても困る。
自分が高貴な身分の人間だってのを忘れないで欲しいんだ、アリア様。
それをやらされるこっちの身にもなってよ。
あとどうでも良いけど、その握り方だと三角だよね。
いや、本当にどうでも良いけど。
「白雪様、少しよろしいでしょうか」
「あ、はい。何ですか?」
おや、コレットさんからとは珍しい。
何か調整のアドバイスでもくれるのかな?
「極限まで柔らかくした液状の魔力を流し込んでから硬度を変化させる事で、圧し潰してしまう心配を無くせるかと」
「あ、なるほど。ありがとうございます」
そうか、【魔力武具】って柔らかい装備も作れるんだし、それを突き詰めれば液体レベルまで柔らかく出来るのか。
……出来るのか?
いや、まぁ当然【純魔法】も使えるであろうコレットさんが、出来ない事を言ってはこないか。
「それじゃ、やってみますね」
「……なんかアレだ、型取りされてるみたいだな」
「あー…… 確かに」
模型とか人形を作る時の、シリコンを流し込んでるみたいな絵面になってるな……
あ、空気穴を作らないと、中にある空気が抜けないから気圧がヤバくなりそうだな。
小さく開けておくとしよう。




