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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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1165/3916

1165:乗り物を作ろう。

 ……走って来たラキに手を振ってたアリア様が、一瞬止まった所に飛び乗ってそのまま二人で走り去って行った。

 いや、まぁ良いんだけどさ。

 ほんと仲良いな。



「……まぁとりあえず、同じ様にお願いします」


「はい」


 コレットさんも同じ位まで縮んでもらって、待機しててもら……

 って、なんかアリア様とラキに攫われて行ったんだけど。

 まぁほぼ自分の力で飛び乗ってたっぽいし、気にしなくて良いか。



「はい、アヤメさんも」


「はいよ。……今更だけどさ」


「ん?」


「降りてから自分で歩いても一応行けるんだよな。このくらいなら飛び降りられなくもないし」


「……そういえば階段作ってあったねぇ」


 手を重ねながら言ってるけど、それはやる前に言ってくれれば良かったんじゃないかな。

 まぁアリア様にそこ飛び降りて自分で歩けとも言えないから、先に気付いててもあんまり変わらないか。




「良し、と」


「お、来た来た」


 こんなもんかなと手を引くのと同時に、アリア様達を乗せたラキが戻ってきた。

 よくあんなに動き回る背中の上で平然としてられるなぁ。


「うん、ありがとね」


 二人を降ろしたラキが手を振ってくるので、よしよしと頭を撫でておく。

 まぁ一番楽しんでたのはラキっぽいけど、そこは置いておこう。

 なんにせよこっちが頼んだんだしね。



「で、えーと…… 座席付きの箱みたいなので良いんですかね?」


 とりあえず適当に、食パンくらいの大きさの箱を出してみる。

 座りやすい高さの段差も作って、と。


 あ、一応仕切りも作っておくか。

 ……加速で潰れちゃった時に、混ざるというか重なったりしない様に。


 気を付けはするけどね。一応ね。



「ふむ、試しに置いてみてくれ。……うむ、とりあえず問題は無かろう」


 置かれた箱に乗り込んで、座って仕切りをぺちぺち叩くアリア様。

 通常サイズのコレットさんが殴っても壊れなかった素材だし、薄めとはいえ強度は心配ないと思うよ。


「軽く仕切ってあるけど、いっそ乗り込んだ後に完全に区分けしたら良いんじゃないか?」


「あー、そうしとこうか」


 今のままだと、前や上に吹っ飛んだりしたら無意味だし。

 座ってもらってから、少し動ける程度の空間だけ残して周りを囲っておくとしよう。


 それなら吹っ飛ぶにしても最小限だしね。

 いや、そうなったら潰れる事には変わりないだろうけど。



「む、白雪」


「はい?」


「ラキも乗りたいそうだぞ」


「……あー、はい」


 アリア様に言われてラキを見てみると、確かに「良いなー」みたいな顔してた。

 まぁちょっといじるだけだから別に良いんだけど、ラキちゃん自力でくっついてられるでしょうに。



 んー、どうしようかな。

 横並びだとラキは割と幅を取るし、階段状というか三人の座席を後ろのちょっと高めに配置して、その前に居てもらおうかな。

 同じ高さで並んでたら前が見づらいだろうし。


 いや、そもそもまともに前とか見られる状態で居られるか、怪しいところなんだけどね。

 無駄に高さのある箱を作っちゃってたし、丁度良いからそうしよう。


「想定通りだからとか言いたそうな顔してるけどさ」


「正解だよ」


 そこツッコまなくて良いんだよ、アヤメさん。


 別に何か考えが有って立方体を作った訳じゃないよ。

 しかくしかくーって思ってそのまま出しちゃっただけだい。



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