1164:大人しく待っていてもらおう。
「んー…… 良し、と」
手を前に伸ばしてあんまり上に覆いかぶさらない様に気を付けながら縮めていき、ラキくらいの大きさでストップ。
向こうからするとかなりやかましいだろうから、声量には気を付けよう。
あ、でももっと小さくなってる時でもアヤメさんは気にしてなかったっぽいし、あんまり気にしなくても大丈夫なのかも。
「ふーむ」
……なぜ人の爪をぺちこんぺちこんと平手で叩くのだ、アリア様。
でっかいなーって感じなんだろうし、痛くなんてないから別に良いんだけどさ。
というか流石にこのサイズだと、結構声が聞き取りづらいな。
ある程度静かじゃないと、油断してると聞き逃しそうだ。
「……ほっ」
「いや、乗られたら動けないんですってば」
ぴょこんとジャンプして人差し指に跨ってきたので、ゆっくりと傾けてずりずり降りてもらう。
……落ちきる前に指に抱き着いてぶら下がったと思ったら、ひとしきりぷらぷら遊んてから降りてくれたな。
ラキじゃあるまいし、はしゃぎ過ぎではなかろうか。
「えーと…… こういうのも何ですけど、大人しくしててくださいね?」
「うむ」
一応お願いしてから、コレットさん達も縮めるために立ち上がる。
……なんか今、小さく「保証は出来んがな」とか聞こえた気がするんだけど。
こっそり足下に来て踏ませたりしないだろうな。
まぁカトリーヌさんじゃあるまいし、流石にそこまではしないか。
いや、そもそもちょっと浮いてるから真下に来ても踏み潰されはしないんだけどね。
でも急に指とかに飛びつかれたりしたら、結構びっくりするだろうな。
大きくなってる時と違って、普通にくすぐったいだろうし。
あ、そうだ。
「ラキ、ちょっとこっち来てー」
同じくらいのサイズでもあるし、一緒に遊んでてもらうとしよう。
元々仲良しなんだから良い機会だろうしね。
おー、嬉しそうにだばだば走って来た。
お相手を頼んだぞー。
……頼むから、一緒になって襲撃してこないでね?




