1162:輸送手段を提案されよう。
じゃあねーと不安の種だけを撒いて消えていくお姉ちゃん達。
覚悟しといた方が良いよっていう話だろうけど、単純な善意なのか軽い嫌がらせなのか微妙に解りづらいぞ。
「……まぁ、流石に本気で嫌がる様な事はしないだろ」
「んー、善意しかないから逆に厄介かもしれないけど、止めろって言えばしょんぼりしながら止めてくれると思う」
「……そりゃ確かに厄介だ」
うん、実際それで私は折れてるしね。
まぁ私みたいに完全に折れるんじゃなくて、妥協点を見つければ大丈夫だろう。
……私もそうしとけば良かったかな。
でも私の場合、こっちが一回やらかしてるから仕方ない気もするしなぁ。
まぁそれは良いとして。
「それじゃ、行きますか…… ってしまった」
「む?」
「いえ、シルクが先に行ってるんだし、レティさん辺りに運んでもらえば良かったと思って」
一応私とカトリーヌさんとぴーちゃんで手分けして運べなくもないけど、その方が簡単だろうし。
まぁ一応隠密さん達が居るから、そっちに頼めば良いかもしれないな。
……とりあえずモニカさんは指名対象から外れされるだろうけど。
「その点は問題無かろう」
「まぁ手分けすれば……」
「いや、そうではなく」
「はい?」
「我々を縮めてしまえば、白雪一人でも問題あるまい?」
「……あー、まぁそれは確かに」
そう言われてみればその通りではあるな。
別に絶対にこのまま連れて行かなきゃいけないって訳ではないし。
でもまぁ、言われなきゃその案が出てこないってのも多少は仕方ないと思うんだ。
偉い人に自発的に色々やらかすって選択肢は、あんまり出てくるもんじゃないだろう。
いや、それも今更にも程があるんだけど。
「でも私は慣れてないから、危ない気もしますけど」
「なに、怪我をする事も無いし周りを壁で覆っておけば落とすこともあるまい」
「あー。 ……というかアリア様、丁度良いからやってみたいだけじゃないですか?」
「うむ」
「素直に頷かれても困る…… まぁ実際それが一番手っ取り早そうですし構わないんですけど」
背負ったら背負ったで、また粉だらけになりそうだし。
いくら出るのを止めて払ったとしても、多少は残るだろうからなぁ。




