1157:戻る前に触っておこう。
「やるなよじゃない辺り、気持ち良さにちょっと負けちゃってるねぇ」
「うるさいよ」
そういえばそうだけど、言ったら怒られそうだから黙っていよう。
とりあえず足を皆の上から退けて、少し下がるとするか。
「あ、どうも」
いつの間にやら立ち上がってたコレットさんの手を借りて自分も立ち上がり、服をパンパン払うアヤメさん。
当然だけど、髪も結構乱れちゃって…… あ、直された。
まぁコレットさんが居るならそうなるか。
「もう戻って良いんじゃないか?」
「そうだね。……あ、その前に」
さっさと戻っても良いんだけど、せっかく使ったんだから解除する前にやっておく事が有るな。
「はーい、お邪魔するよー」
ゆっくりくるくる糸集め中の子たちに声をかけ、そーっと手を伸ばして触りに行ってみる。
よし、じっとしてくれてるな。
今の脆さだと、一番小さいラキが乗っても脚とかが刺さる可能性が有るからなぁ。
「ぴゃー」
「うん」
ぴーちゃんを撫でたらなんか気持ち良さそうな鳴き声が上がったので、とりあえず返事をしてみる。
「何が?」
「いや解んないけど」
ツッコまなくて良いんだぞ、お姉ちゃん。
「ぴゃー」
ぴーちゃんから「わたしもー」みたいな声が。
とりあえず鳴いてみただけなのか。
シェラの頭や背中をすいすいーっと撫でまわしてから、人差し指でラキの頭をくりくりと。
思いっきり押さえたとしてもこっちの指が痛いだけだけど、何となく慎重にやってしまうな。
いや、別に悪い事ではないんだから、それで良いんだけどね。
そういえばシルク、確認しに行ったっきりで全然帰って来ないな。
ついでに家の事というか、この後の準備を色々やったりしてるんだろうか。
まぁこっちに戻ってきても見てるだけになるんだし、その方が色々と助かるな。
お外に連れ出してる事も多いから、色々と中でやる事も残ってるだろうしね。
……残ってなくても延々とお掃除とかしてそうではあるけど、まぁそれはそれで。
無駄に広いから掃除のしがいは有るだろうし。




