1156:仕上げをやらされよう。
そういえば並んでる隠密さん、女の人ばっかりだな。
こっちに気を使って配備してくれてるんだろうか。
いや、単純にお兄さん方はマズいだろって自重してくれてるだけって可能性の方が高いか。
こっちとしても来られたら戸惑うだろうし。
ん?
「あれ、居たんですね」
はい次の方ーって感じで作業的にこなしてたら、だらだらにゃんこのサフィーさんが混ざってた。
さっきジョージさんが堂々とアレ呼ばわりしてたから、他の場所でのんびりしてると思ってたよ。
「怒られる前に逃げる」
「……サボって来てるんですか?」
ぽふぽふとほっぺたや猫耳を触ってたら、堂々と白状してきたぞ、この猫さん。
……ジョージさんのため息が深くなってる。
まぁ当たり前か。
というか、こんな堂々と出て来てるんだから逃げても無駄だと思うんだけど。
現行犯逮捕じゃないとダメなんだろうか。
いや、単に諦められてるのか。
言うだけ無駄だけど捕まえたら一応叱っとくって感じなんだろう。
あ、手を離すと同時に消えた。
多分見えない所で追手の隠密さん達との戦いが繰り広げられてるんだろうな。
実にしょうもない戦いが。
「さて、そちらも終わった様だし、そろそろ切り上げるとするか」
「あ、はい」
下から聞こえるアリア様の言葉で足を上げ……
「最後に一つ、ぎゅーっと頼むぞ」
「あ、はい……」
ようとしたら仕上げの一発を要求された。
まぁ良いけどさ。
アリア様とコレットさんをそれぞれの足にむにゅーっと埋めてから、最後にアヤメさんにも足を置く。
しかしほんと、体重をかけるとほぼ完全に埋まるんだな。
流石にそこまで深くいくとけっこう痛いから、あんまりやりたくはないけど。
「いや、私は別にやらなくて良かったんだけど……」
「あ、ごめん」
アヤメさんを踏んでた足を上げたら、苦笑気味のクレームが下から届いた。
つい流れでやっちゃったよ。




