1155:他からも要求されよう。
三人をむにむに踏みつつ、こっちの足が痛くならないギリギリのラインを探っていく。
そういえばよく考えたら、そもそもこの体だと【浮遊】を切ったら自重で崩壊しかねないんだったっけか。
実際のところは判らないけど、あんまり試したくは無いな。
……この辺りだろうか。
当たり所によっては地味にチクッとするけど、大体大丈夫っぽい。
別にギリギリを探る意味は無いけど、他にやる事も無いからなぁ。
ラキ達がわちゃわちゃしてるのを眺めるくらいか?
おー、そんなに経ってないのに結構集まってるな。
でもあれ、魔法で出した矢に巻いてるけど大丈夫なんだろうか。
ずっと出しっぱなしって訳にもいかないだろうし、どうするのかな?
あ、でもあれだけ巻いてたら軸が消えても案外大丈夫なのかも。
芯の無いトイレットペーパーみたいな感じで…… いやそれはちょっと違うか。
ビニール紐とかも真ん中は空洞で売ってるんだし、意外と何とかなるものなんだろう。
……何も考えてない可能性も有るけど、まぁその時はその時だな。
ちょっとごちゃごちゃしちゃっても、頑張って巻き直せば良いんだしね。
「雪ちゃん雪ちゃん」
「ん?」
「せっかくだから私も触ってみてー」
……暇なの?
いや、まぁ仕方ない気もするけど。
「……良いけど動かないでよ?」
「解ってるよー。また怒られちゃうのはやだしねぇ」
うん、流石に同じことを何度もやってたら、そのうち鉤爪とか刺されるかもしれないしね。
というか今の状況だとその前に、アリア様に文句を言われそうだけど。
「おー…… なんかふわーっと触れられてる感触が」
「これでも結構押してるつもりなんだけどね」
私の感覚だとぐいーっと行ってるんだけど、向こうからしてみれば添えられただけってとこなのか。
まぁ仕方ないというか当然だろうな。
「それでは、私もお願いします」
「はーい」
なんかレティさんも寄ってきた。
何がそれではなのかはよく解らないけど、まぁ別にこっちから触るだけなら構わないよ。
「なるほど、確かに」
なんか納得してるけど、満足してくれたなら良いか。
……というか、だ。
「はいはい、解りましたからこっち来てください」
モニカさん、あんまりじーっと見られてるとちょっと怖いんだよ。
いや、ちょっとじゃないな。割と普通に怖い。
「……あー、っとですね…… うん、並んでもらえたら……」
隠密さん達、ちゃんと仕事しててくれないかな。
微妙にチラッチラッと気配を出して、私も私もってアピールしてくるんじゃないよ。
「なんていうか、お疲れ様です」
「原因に言われてもな……」
うん、ため息つきたくもなるよね。
ごめんなさいとしか言い様が無い。




