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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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1153/3914

1153:いい加減次に移ろう。

「まぁお互い都合も有る事であるし、このくらいにしておくとしようか」


「そう言いながら指の間に顔を突っ込まないでもらえませんか?」


「気にするな」


 いや、するでしょ。

 何両手で人の親指と人差し指を寄せて、自分の顔を挟んでるのさ。


 ……おお、完全にむにゅっと埋まった。

 いや、そうじゃなくて離して…… くれたな。



「ふぅ。では一旦、少しだけ浮いてくれ」


「あ、はい。少しですね?」


「うむ。這って動ける程度の隙間が有れば問題無い」


「普通に離れた方が良いんじゃないですか?」


「まぁそれでも良いのだが、近くに居てくれた方が助かるのだ」


「よく解りませんけど解りました」


 何が助かるのかは解らないけど、まぁ離れなきゃいけない理由も無いし、大人しく従っておこう。


「どっちなの?」


 お姉ちゃんからツッコミが飛んできたけどスルーしておこうね。

 あの顔は解ってて言ってるんだろうし。




 んじゃちょっとだけ浮いて、と。


「では二人とも、少し横に広がるがよい」


「あ、はい」


 ん、お互いの間を開けるのか。

 コレットさんも静かに返事をして、すすっと横にスライドしてる。

 してるっていうか、した結果足の陰から出てきたのが見えたんだけど。



「良し。では白雪、我々の上でぺたぺたと足踏みをするのだ」


「えぇ……」


 いや、まぁ元々そういう事だろうとは思ってたけどさ。


「まぁそう嫌がるな」


「諦めて従いはしますけど…… というか、散った意味は何か有るんですか?」


「そのままの位置で普通に踏まれると、中央の私だけが土踏まずに収まってしまってあまり感触を味わえないだろう?」


「……そですか」


 まぁ確かにそんな位置関係ではあったけどさ。

 それはこっちにそれを言えば済んだんじゃないかな。


 別にどっちでも良いから、わざわざ突っ込みはしないけど。

 もう動いた後だしね。



「それじゃ、適当に足踏みしてみれば良いんですね?」


「うむ。あまりこちらの位置などは気にせず、無造作に踏んでくれれば良いぞ」


 アリア様、注文がなんとなくカトリーヌさんじみてきてない?

 いや、あの人に比べるとまだまだまともな気はするけどさ。


「一応気をつけろよ? あぁ、こっちじゃなくて自分の事な」


「あー、うん。ありがと」


 下手に強く踏んじゃったら、痛い思いをするのはこっちだもんね。


 ただアヤメさん、忠告してくれるのは良いんだけど、なに人の小指をぽよぽよ叩いてんの。

 いや、多分意識を向けさせるためなんだろうけどさ。


 あんまり下手に刺激されると、くすぐったくて足を動かしちゃうかもしれないから気を付けてほしい。

 いや、そうなっても向こうは痛くも痒くも無いんだけど、こっちが困るからね。




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