1151:出だしから揉みまくられよう。
「えーと……」
とりあえず片足を上げてアリア様たちの上に掲げてみたはいいものの、流石に三人並んでると皆まとめては無理だな。
あ、飛んでからゆっくり下りて、両足でやれば良いだけか。
「行きますねー」
「うむ、どんと来い」
ドンって行ったらこっちが痛いと思う。
いや、そういう事じゃないけど。
「このくらいかな……?」
皆の顔が指の付け根の辺りに来る位置に、そーっと足を下ろしていってみる。
足と言うか下りてるのは全身だけど。
……口が塞がれてて喋れないのは解るんだけど、足の下でむーむー言われるとちょっとくすぐったい。
「ふおっ……!?」
「ふぅ。うーむ、素晴らしいな」
感想を言うためなのか揉みたいだけなのか、アリア様が両手を顔の前に持って来て私の足の裏を押し上げて、顔の前に空間を作ってきた。
……感触からしてほぼ手の形にむにゅっとへこんでるっぽいんだけど、どれだけ柔らかいんだ……
「……いや凄いな、これ」
「あんまり押し込まれると、ちょっとチクチク痛むかな」
「ああ、悪い」
思った以上に柔らかかったんだろうけど、どこまで行くんだって感じで手を伸ばされると地味に痛い。
痛いというか痛痒いというか。
我慢するのは余裕なんだけど、あんまりやられるとむずむずして動かしちゃいそうだからね。
……というかコレットさんは、なにを無言でむにむにし続けてるんだろうか。
うどん捏ねてるんじゃないんだからさ。
しかし足の裏を触られてるのに、意外とくすぐったくないな。
あ、触覚が鈍ってるからくすぐったい程度の刺激はカットされてるのかな?
まぁその方が助かるか。
そうでもないと、ちょっと触られるたびに反応して愉快な事になりそうだし。
いや、流石に露骨に遊ばれたら逃げるけど。
「よし、では…… いや、もう少し」
「まぁ解らなくもないです」
次に移るのかと思ったらまた揉み始めた。
こっちとしては、そこで妥協せずにさくさく進めてほしいんだけど。
というかアヤメさんまで何を言ってるんだ。
なんだかんだで諦めて楽しんでるじゃないか。
まぁ多分、もう仕方ないからやらなきゃ損だって感じなんだろうけどさ。
「おぉ……」
いやアリア様、なにくっつけた足と足の間に手を突っ込んできてんの。
確かにアリア様は真ん中に居るし、試すのに丁度良い位置だけどさ。
「二人とも、こっちに手を出してみろ」
「はい? ……なるほど」
いや、布教しなくて良いしアヤメさんもなるほどじゃないよ。
あとコレットさんが完全に無言なのが地味に怖い。
まぁ元々、必要な事以外はそこまで喋る人ではないけどさ。




