1148:うっかりな提案をしよう。
「しかし、白雪の立場が上であろうと下であろうと、どちらにせよ問題は無いのではないか?」
「……と言いますと?」
どうせツッコまざるを得ないんだろうけど、一応聞いておこう。
「上であるならばもちろん踏みつけようと問題は無い訳であるし」
いや、マシってだけで無くは無いと思うんだよ。
そこは言うだけ無駄だから黙ってるけど。
「私より下であると言うのであれば、こちらの頼みには素直に従うべきではないかな?」
「えぇ……」
微妙に反論しづらいけど、論点はそこじゃない気もするんだ。
こういう変な事じゃなきゃ普通に聞きますともさ。
「まぁ諦めてやるしかないだろ」
「むぅ……」
そんな私も諦めてるって顔されても。
いや、実際その通りなんだろうけど。
「あー、こっちが踏むんじゃなくて、そっちに乗ってもらうってのは……」
「む? それはやめておいた方が良いだろう」
「え?」
折衷案を出してみたら即座に却下されてしまった。
「いや、自分の魔法なんだから覚えとけって。思いっきり体重をかけて足を踏まれる様なものだろ?」
「……あっ」
そういえば、耐久力とかが全部このサイズ基準だからそうなるのか。
乗る過程で歩いたり手を突いたりしてるタイミングなんて、ただ踏むというよりヒールとかで刺されてる様な事になりそう。
「カトリーヌの様に【浮遊】で調整出来るならそれも有りなのだろうが、我々ではな」
「うーん……」
カトリーヌさんとかぴーちゃんに手伝ってもらう……のもなぁ。
というかカトリーヌさんを呼び込むと、どうせろくな事にならないだろうし。
もう諦めるしかないか……
最初からって気もするけど。




