1142:ぷにぷにしてみよう。
さて、と。
ポチの方は満足げだし、このくらいで良いかな?
仕上げに【妖精吐息】を吹きかけつつ、視界に入った前足の肉球をつっついてみる。
……おぉ、意外と柔らかい。
なんか硬めって聞く事が多いけど、案外そうでもないな。
あ、現実のわんこはいつもアスファルトの上とかをお散歩してるんだし、それで硬くなってるのかな?
ポチも石畳の上を走ったりしてるけど、そこはまぁ現実とは違うし召喚獣だし。
まぁあんまり触ってても悪いし、ほどほどにしておこう。
ポチ側にも別に不満は無いというか、どうぞどうぞって感じっぽいけど。
「……いや、そっちは肉球とか無いよね」
ふと隣を見ると、お姉さんもポチと同じ様に手を触ってもらってた。
カトリーヌさんもわざわざ合わせなくて良いのに。
「お仕事の割に綺麗で柔らかくておられますので、案外心地良いですわ」
「まぁうん、別に良いんだけどさ」
お姉さんの方も楽しそうというか、【妖精】に手を褒められて更に嬉しそうだし。
お互い楽しんでるなら問題は無いって事にしておこう。
いや、実際何か問題が有るのかって言われたら特に無いって言うしかないんだけどさ。
「んじゃポチ、お疲れ様。ありがとねー」
起き上がったポチの頭をぽふぽふ撫でて、ばいばーいと手を振りながら送還する。
ポチの大きさじゃ家には入れないから、残っててもログアウトまで表で座ってる事しか出来ないからね。
「はい。それではまた」
……いやお姉さん、無駄に芸が細かいな。
確かに隠密さん達なら、送還されるみたいにフッと消える事は出来るだろうけどさ。
別にそこまで同じにしなくて良いでしょ。
というか最初から同じにする意味は無いでしょ。




