1139:適性は気にしないでおこう。
あ、針の草原が消えた。
【魔力武具】と同じで、出しっぱなしだとMPが圧迫されるんだろうな。
……うん、芝生の惨状からは目を逸らしておこう。
何も見えない見えない。
まぁ魔法とかも有るし、明日には修復されてるでしょ。
いやうん、そういう問題じゃないけどね。
ごめんなさいという気持ちは忘れてはいけないのだ。
とりあえず、えっへんと胸を張るシェラを褒めに行くとしようか。
色々見せてもらったしね。
「凄いねぇ……って逆じゃない?」
なんか撫でに行ったら捕まって、逆にこっちが撫でまわされてるんだけど。
「まぁご褒美って事で良いんじゃない?」
「良いんだけどさ」
うん、シェラがそうしたいっていうなら構わないし、別に問題が有るわけじゃないんだけどね?
いまいち腑に落ちないってだけで。
「しかしこんなノリのシェラが遠距離寄りで、恥ずかしがり屋さんのクリスが近接寄りってのが、またなんとも言えない気がする」
一応メインの攻撃がそうってだけで、二人とも逆の事も出来るみたいだけどさ。
「ちょっとちぐはぐな気もするけど、まぁそこは仕方ないでしょ?」
「まぁそうなんだけどね」
別に文句が有るわけじゃないしね。
そもそも戦いに出る気も、今のところはあんまり無いんだし。
お、抱っこから解放された。
ひとしきりくっついて満足したかな?
「さて、とりあえず一通りは見せてもらった訳だが」
「そうですね」
アリア様の言葉に頷いたのはいいんだけど、「だが」って事は何か有るのか?
「エリシャは今日は良いのか?」
……何を振ってるんだ。
言葉が足りてないけど、何が言いたいかは解るぞ。
「あー、さっき一回死んでるからねー。まだ美味しくないだろうから止めとくよー」
「ふむ」
あぁ、それで大人しくしてたのか。
……本当に大人しかったかって言われるとちょっと微妙だけど。
「む」
「ん? ……んん?」
アリア様の視線の先を見てみると、お座りしたポチと正座でお座りした犬のお姉さんの姿が。
……何してんのあの人。
「ふむ。構ってやると良いのではないか?」
「……まぁポチは元々構うつもりだったから良いんですけど、あっちはアリア様の管轄じゃないですか?」
「ついでというものだ」
「ものじゃないと思いますよ……」
言っても無駄だと思うし、別に良いんだけどさ。
というかあのお姉さん、なんかポチと仲良くなってる気がする。
まぁ一緒に遊んだりもしてたし、仲良しなのは良い事ではあるんだけどさ。
ペット的な立場まで寄って来てくれなくて良いんですけど。




