1133:攻撃属性を確認しよう。
ん、こっちにも手を振ってきた。
撃つよーって合図かな?
「うん、良いよー」
……違ったら何が良いんだよって感じになって恥ずかしいな。
まぁ合ってたっぽいからセーフだけど。
木材に向けてクロスボウを構えたと思ったら、少し足踏みをしてる。
ああ、大きめだから反動に備えてるのかな?
「っとぉう!?」
「動きましたわねぇ」
撃ったと思うのとほぼ同時にゴンッって音がして、四角いブロックが倒れた……というか真四角だから転がった?
自分と同じくらいの大きさの木材がドーンって動くの、結構迫力が有るなぁ。
いや、それ以上の状況に常に晒されてはいるんだけどさ。
「あー、上側の面に斜め上から突き刺さったのか」
シェラの反対側に有る面を見てみると、上の端辺りに浅い角度の穴が開いてるのが見えた。
これ、下手したら上手く刺さらずに、表面を撫でるみたいに逸らされてた可能性が有るんじゃなかろうか。
大丈夫だからやったんだろうけど、失敗してたら危なかったな。
「完全に埋まっていますわね」
「んー、貫通直前って感じかな?」
矢が魔力で作られてるから、【魔力感知】なら一応どの辺に有るかくらいは解るな。
……しかし的の強度まで把握してここで止めたなら、それもそれで無駄に凄いな。
意味が有るかどうかは判らないけど。
「なるほど……」
「ん?」
なんかカトリーヌさんがふむふむと頷いてる。
何か解ったんだろうか。
「シェラ様、もう一度見せていただいてもよろしいですか?」
シェラがカトリーヌさんの要求に「わかったー」と笑顔で手を上げて、弦をセットし始めた。
とりあえず危なそうだし離れておこう。
「ここにお願いします」
トントンとカトリーヌさんがブロックを叩いてその横に行き、シェラがオッケーと手を振る。
カトリーヌさん、もうちょっと離れた方が良いんじゃ……
「あんっ」
「んぁっ!?」
……びっくりして変な声出た。
何してんだこの人。
発射と同時にサッと射線に飛び込んで、見事におでこで受け止めたんだろうか。
ちょっとだけ赤くなってるから、そこに当たったんだろう。
……なるほど、魔力製の弓矢だからこれも魔法攻撃って扱いなのね。
無事に済んだから良いんだけど、違ったらどうするつもりだったんだ。




