1122:皆にも挨拶しよう。
「よし、そろそろ止めておこうか。皆への挨拶も有ろうしな」
アリア様の言葉にそうだねーと頷いて、少し傾けられた手からひょいっと机へ降りていく。
胴体に比べるとかなり細く見える脚なのに、跳び回っても全然問題の無い強度は有るんだな。
いや、無かったら普通に絶滅するだろうけどさ。
手を振るシェラに無言でお辞儀するコレットさんと、手を振り返すジョージさん。
モニカさんは…… うん、ちゃんと頑張って大人しくしてくれてるな。
まぁクリスならともかくこの子が相手だったら、普段の勢いで寄ってきても大丈夫そうではあるけど。
あれ、こっちに戻ってきた。
「はい、よろしくお願いします」
ああ、カトリーヌさんにご挨拶か。
お姉ちゃん達より微妙に優先度が高いのは、やっぱり【妖精】だからだろうか。
「よろしいのですか? では遠慮なく」
なんかカトリーヌさんもモフらされてる。
まぁ痛くなきゃ嫌って訳でもないし、楽しそうだから良いのか。
「ありがとうございました。他の方も居りますので、今回はこのくらいで」
おお、笑顔で頭を下げつつ「遠慮せずにもっとモフって良いよ」攻撃を回避した。
まぁ来るって解ってたんだろうな。
しかし他の【妖精】相手でもガンガン行くなぁ。
やっぱりクリスが気にし過ぎてるだけなんだろうか。
……いや、この子だと逆に陽気過ぎて判らないな。
あ、今度はお姉ちゃん達の方に走って行った。
「はーい、よろしくねー。……おー、本当にふわふわだ」
「あー、私もか? まぁ良いけどさ。うん、よろしく」
別に手を出そうとしてなかったアヤメさんまで撫でさせられてる。
親愛の証みたいなものなんだろうか。
「はい、よろしくお願いしますね。……おや?」
あれ、なんかレティさんの前だと微妙に大人しいぞ。
ニコニコ笑顔なのは変わらないけど、控えめというかそこまでグイグイ行ってないな。
「本性を見抜かれてるんじゃないか?」
「有り得るねー」
「酷い言われ様ですね……」
……まぁうん、二人はレティさんが笑顔で魔物をボコってるのを見てるらしいしなぁ……
言われても仕方ない所は有るかもしれない。
とはいえ、敵とアヤメさん以外には普通に優しいお姉さんだから大丈夫だぞ。
変な事したらお仕置きされるかもしれないけど、しなきゃ良いだけだしね。
というかそういう意味だとコレットさんとかの方がよっぽど怖いし。




