1117:今回も悩もう。
「それじゃ、ありがとね」
ぺこりと頭を下げるクリスに手を振って、おつかれさまーっと送還。
まぁポチが家に入れないからって理由で、後でまた来てもらう事になりそうだけど。
「では、嵩張るこれはこちらで預かっておく事にしよう」
クリスが入っていたテントをひょいっと持ち上げて、コレットさん経由でモニカさんに渡すアリア様。
確かに畳めるようには作ってない分、結構場所を取りそうだから助かるな。
家の下の箱に入らなくもなさそうだし、その辺に置いててもまぁ良いんだけど。
……というか、例によってこっちの持ち物って事になってるな。
まぁアリア様の側に使い道なんて無いだろうから、仕方ないとも言えるけどさ。
それは置いといて、だ。
「さて、もう一人も呼んで…… みるのは良いんだけど」
「あー、名前ね。頑張れー」
「むぅ……」
即座に見抜かれた。
まぁいつも通りだから当然だけど。
んー……
たしか種族名が「シェブロタウロス」だったんだよね。
やっぱりそこから適当に抜き出していきたい所だ。
いや、別にそうする必要は無いんだけど。
で、多分例によって女の子だろうからその辺も考慮しないと、か。
どっちでも大丈夫そうな名前が無難ではあるけどね。
「やっぱり悩むなぁ」
「雪ちゃんは深く考え過ぎなんだよ」
「流石に何でも良いって事は無いだろうけどな」
とはいえ、その「適当」な所の着地点が難しいんだよ。
……それが深く考え過ぎなのか。
まぁうん、何文字か拾っていじれば名前っぽくなるでしょ。
シェ…… あ、シェロ?
そのままでも十分名前っぽいけど、なんか微妙に男の子って感じがするかな?
少しいじってシェラちゃんにしようか。
……これで男の子が出てきたら微妙な感じになりそうだけど。
というか、「男の子」ならまだ良いけど、渋いおじさんだったりしたらもう出オチ要員みたいになりそうで怖い。
いや、まぁ世界には可愛らしく聞こえる名前の人くらい結構居るんだろうけどさ。
あんまり馴染みのない地域の名前とかだと、別の意味に聞こえる名前とかも有るだろうし。
まぁうん、これまでの流れからして大丈夫だろう。
……とか思ってたら嫌がらせの様に送り込まれそうで怖いけど、流石にね。
いや、別に男の子とかおじさんが嫌って訳ではないけどさ。
お風呂とかの時は帰ってもらうしかなくなるよね。




