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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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1116/3915

1116:隠れている人にも挨拶しよう。

 でも実際の所、別段戦闘に限らず実用性を求めて召喚してる訳でもないし、本当に問題無いんだよね。

 契約した理由の時点で、「新しい子が呼べるみたいだから試してみよう」ってレベルでしかないし。


 珠ちゃん達なんて「モフりたい」が動機だし。

 いや、まぁにゃんこ達は「可愛い」がお仕事みたいなものって気もするけど。


 そういう意味では立派に働いてるな。うん。



 まぁそれは置いといて。


「ってことで、中でやってたのは以上ですね」


「うむ、ご苦労だったな」


 そーっとアリア様が指を差し出すと、おずおずと両手で挟むように握手してから指先にすりすりしてる。

 テントも作ってくれたし優しい良い人って認識されてるっぽいな。


 ……でもその人、油断するとそのまま連れて帰ろうとするから気を付けるんだよ。


 まぁ持ってかれても普通に可愛がられるだけだろうから、別に危なくは無いんだけどね。

 多分次の日には帰って来られるし。




「さて、それじゃクリスちゃん、呼んですぐで悪いけど一旦戻ってもらうね」


 同時召喚人数の関係で、戻さないと次の子が呼べないからね。


 ……なんか寂しい様な嬉しい様な、微妙な表情してるな。

 出来ればもっと構ってほしいけど、人の目からは逃れたいって所かな?



「またねぅっ」


「あんたは大人しくしてろっての」


 懲りずに近寄ろうとしたお姉ちゃんが、アヤメさんに止められて変な声出してる。

 後ろから襟に指を突っ込まれて、思いっきり首が締まったんだろうな。



 お姉ちゃんに怯えて引っ込んだクリスちゃん、再度出て来てぺこぺことアリア様やレティさんに頭を下げてるな。

 お疲れさまでした、失礼します、ってところかな?


 ……ん?

 なんか誰も居ない方にも頭を下げてるけど、何が見えてるんだろうか……


「おいコラ、気ぃ抜いてんじゃねーぞ」


 ジョージさんが叱ってるって事は、あっちに隠密さんが居たのか。

 よく判ったなぁ。



「ピット器官も備えているのですね」


「あー、体温とかを感知するやつだっけ?」


 あぁ、なるほど。

 それで潜んでる隠密さんを見つけたのか。


「赤外線を見ることが可能だとか。ただ全ての蛇が持っている訳ではない筈ですが、その辺りは細かい事なのでしょうね」


 ああ、レティさんがそう言うからには元になった蛇は本来持ってないんだろうな。

 まぁそこを気にしてたら、この子に限らずツッコミ所だらけになるよね。

 いや、気にしなくてもって気もするけど。



 ……いや、というか気を抜いてなければ赤外線(それ)すら遮断出来るって、隠密さん達の技術っていうのは一体どうなってるんだ。

 でもまぁうん、それも今更だな。



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