1114:一応説明しよう。
「でもまぁ、一応言った方が良いですよね」
とりあえず確認はしておこう。
「それに越した事は無いな。クリスが良ければ、だが」
「あー、少し恥ずかしそうだけどオッケーっぽいですね」
入り口の端からそっと顔を覗かせて、大丈夫ですって頷いてるし。
やってみせろって言われたら引っ込んじゃうかもしれないけど、知られるだけなら別に良いらしい。
「んじゃ簡単に。えーと、まず口元の空間を歪ませて口よりも大きい物を丸呑みできるみたいです」
「……なんか最初から凄いの来たねぇ」
「あぁ、素っ頓狂な声出してた時か」
「それは忘れよう」
確かに変な声は出したけどさ。
そこを拾わなくて良いんだよアヤメさん。
「あと、それを使わなくても普通の蛇みたいに大きく口を開けられるみたいですね」
「シャルロットの様に、だな」
「まぁそんな感じですね。カトリーヌさんが潜り込めるくらいは軽く伸びてました」
「えー、カトちゃんズルい」
「エリちゃんさんも、いずれお願いしてみてはどうでしょう」
「……変な事にうちの子を巻き込まないであげて?」
いや、まぁ今更なんだけどさ。
減らせるところは減らしていきたいよね。
……そういえば『お友達』になってる時は美味しいんだったな。
もしかしたら頼まれたら喜んで食べちゃうかもしれないけど、まぁその時はその時で諦めよう。
「あと結構何でも食べちゃえるらしいのと、呑んだものを締め付ける力が桁違いに強い事かな?」
「ここに無いという事は、あの木材か」
「そうですね。あれを一瞬で締め潰して、黒い鉱石みたいに出来ちゃう程でした」
「ふむ。凄いものだな」
知らないうちにちょっとだけ出てきてたクリスが、アリア様にじっとお腹を見られて恥ずかしそうに引っ込んでいった。
せめて知ってる人の前でくらいは普通に居られる様に、ちょっとずつ頑張ろうね。
まぁ無理にとは言わないけど。
「更に鍛え抜いていけばもしかすると、ダイヤモンドを生成出来るまでになるかもしれませんわね」
「流石にそこまではどうなんだろう……」
まぁ呼んだばかりの時点で異常としか言い様がない強さなんだから、可能性が無いとは言わないけどさ。
あの状態になるだけでも普通に締めてるだけじゃ無理なんだろうし、常識で考えるだけ無駄そうだもんね。
いや、そもそもそういう分野の「常識」はあんまり知らないんだけどさ。
それじゃ何なら詳しいんだって言われても、ちょっと返答に困るけど。




