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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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1099/3916

1099:仲直りを試みよう。

 とりあえず、クリスを一旦テントに戻してあげよう。

 隠れてる状態の方が落ち着くみたいだしね。


 そっと入り口の前に降ろしてあげると、今度は警戒する事も無くするする入って行った。

 ……でもやっぱり、私が近くに居るかは確認するんだな。



「えーと…… ご、ごめんね?」


 あ、お姉ちゃんが寄ってきたら引っ込んだ。

 入り口の端っこからちょっとだけ顔を出して、こっちくんなって気配を出しつつ監視してる。


「うぅ、解ったよぅ…… あ、そうだ」


 ん?

 大人しく席に戻るのかと思ったら、鞄をあさり始めたな。


 ……なんかうずら卵っぽいものが出てきた。

 なんでそんな丁度良さそうな物を持ってるんだ。



 あ、パーティーのご飯はお姉ちゃんが担当してるからか。

 いや、それにしても普通の卵で良いだろうに。


 というかこういう世界の卵って、色々と大丈夫なのかな?

 まぁ生で食べるんじゃなきゃセーフか。


 そもそもそういう状態異常が有るのか…… いや、このゲームだしほぼ確実に仕込んでるだろうな。

 油断は禁物だ。




「これ、ここに置いとくね?」


 さっきの二の舞を避けるためか、入り口から少し離れた場所にそっと置いて手を引っ込める。


 クリスちゃん、警戒しつつも興味津々みたいだな。

 蛇だからって皆が卵を食べるわけじゃないだろうけど、少なくともこの子は好きっぽい。


 ペットの爬虫類のご飯って、たしかネズミとかをあげるんだったか。

 ドライフードとかじゃない分、抵抗の有る人が多そうだって思った覚えが有る。



「それ、クリスにはちょっと大きくないか?」


「蛇さんなら何とかなるかと思ったんだけど…… やっぱりダメかな?」


 いや、言ってる事は解るんだけどさ。

 この子、頭っていうか上半身は人型だし。


 でもあの顔を見た感じだと、丸呑みかはともかく食べられはするんだろうな。



「えーと…… とりあえず罠とかじゃないし、欲しいなら貰っておけば良いんじゃない?」


 天敵(お姉ちゃん)が離れたのでそーっと出て来て注意深く卵をつんつんしているクリスに声をかける。

 あ、言われてすぐに抱き上げて、スルスルとテントに戻っていった。

 そんなに欲しかったのか……



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