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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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1098/3916

1098:用心しておこう。

「大丈夫だとは思いますが、一応……」


 あ、回復してあげるんだ。

 レティさんがお姉ちゃんの指に手を添えて、ぽわっと魔力を消費する。


「ありがとー……って治ってないんだけど」


「そちらは自業自得ですから」


 レティさん、にっこりと受け流していく。

 うん、まぁその通りだよね。



 ってそれじゃ今のは何なんだ。


「え、じゃ今のは?」


 うん、当然同じ疑問を持つよね。


「解毒ですね」


「え゛っ…… えっ?」


 ……今お姉ちゃん、濁点がついてそうな声出したな。

 可愛く言い直してもダメだと思うよ。



「その子、毒蛇の子なのか?」


「恐らくですし、流石に注入してはいないと思いますけどね」


 あ、そうなんだ。

 チラッとクリスを見てみたらうんうんと頷いてるし、多分両方同意って事で良いんだろう。


「えーと…… それってどのくらいの毒なのかな?」


「もし使われていた場合、私に解毒しきれるかという意味でも『一応』ですねぇ」


「えー……」


 ほー、そんな強い毒なのか。


 まぁ本来毒って程の物を持ってないはずのラキですら、【妖精】を普通に溶かしてたくらいだしなぁ。

 そう不思議でもないか。


 ……いや、それは【妖精】の耐久力の問題かもしれないけど。



「ちなみに具体的には?」


 何故聞くのか、アヤメさん。

 まぁ単に「知ってるならとりあえず聞いとくか」って位だろうけど。


「一噛みで成人男性が死亡しますね」


「……あー、うん。そりゃ確かに難しいな」


「大丈夫だって解ってても、ちょっと怖いんだけど……」


 まぁそうだろうね。

 結構深く、がぶーって噛まれてたし。



「出血毒の(たぐい)で、ゆっくりと全身の血管や内臓が破壊され、最悪の場合全身が内出血で紫色になり、体中の穴という穴から出血して死に至ります」


「なんで余計怖くなる事言うの!?」


 ……レティさん、面白がってるでしょ。




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