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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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1093/3916

1093:元の話に戻ろう。

「姫様、そろそろ……」


「む? あぁ、そうだな」


 おや、コレットさんがそっと声をかけた。


「時間ですか?」


「あぁいや、そういう訳ではない」


 仕事も有るだろうしそろそろ帰らないとなのかなって思ったけど、どうやら違うらしい。

 まぁ前もお風呂入って行ったくらいだし、余裕は有るのか。



「あまりベルの話をし過ぎると、『恥ずかしいです……』などと言って近くの空間を削り取ってくるのだ」


「照れ隠しが危険過ぎませんか……?」


 いや、宣言してるし隠してはいないのか?

 そういう事じゃないか。


「何も無い空間しか狙わないからな。少し驚くくらいの事だから、さして問題は無いぞ」


「そういう問題なんですかね……」


 まぁ確かに、ちゃんと避けてくれるなら実害は無いんだろうけどさ。

 それでも物騒にも程が有ると思うよ。




「まぁそれはともかくとして、白雪の魔法の話だな」


「あ、はい」


 無理矢理話を戻された。

 いや、言ってても仕方ないって言うか、あんまりツッコんでるとそれこそ削られそうだけど。



 というか効果も見たし、もうそんなに話す事も無さそうなんだけど。


「なんていうか、両方一発芸って感じですよね」


「使い道は色々と有るだろうが、安全の確保が前提条件だな」


 食らい判定が大きくなったり増えたりで、防御面の弱体化が酷いからなぁ。

 その分のメリットが有るとは言っても、外で使おうとしたらそれを活かす前に死んじゃうよ。



「というか使い道、そんなに有りますかね?」


「分身した後に出した物ならば別の物という扱いになるのだから、糸や砂糖の量産には実に効果的ではないかな?」


「あ、確かに」


 元々複数出せるとは言っても流石に限度が有るし、出す場所とかを意識しなくても分身の数だけ増えてくれるなら、増えれば増えるだけ倍増していくもんね。


 ……でもあんまり出し過ぎても仕方ないっていうか、全力で出して流通させようとしたら魔力結晶みたいに止められそうだな。

 無駄に質が良いせいで、他の素材の価値が暴落しそうだし。


 その辺の草でも食べてればいくらでも出せるんだから、原価なんて無に等しいしなぁ。


 うん、不公平にも程が有るな。

 とは言っても、その分こっちはまともに外に出る事さえ出来ないんだけどね。




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