1088:いろいろ吹っ飛ばそう。
「ふむ。コレットの一撃にも耐えるか」
「はい。流石は白雪様です」
「……一応聞いときますけど、問題無いって確信が有ったからやったんですよね?」
「無論で御座います」
あれだけ事前に触って確認してたんだし、解ってはいるんだけどさ。一応ね。
とはいえ、揺れはしたんだから壁に触れてたら……
あ、気をつけろってちゃんと言ってたし、壁から離れる事も含めてって事か。
「アレに耐えるっつー事は、その辺の建物や銅像なんかよりもよっぽど頑丈だって事だな」
「……吹っ飛ばせるんです?」
「あの位の小屋であれば、全体へ衝撃を伝える様に打てば、先ほどと同程度の一撃で解体出来ますね」
モニカさんが住んでる管理人室へ視線を向けて、コレットさんがさらっと言う。
……なんてものを叩きこんで来るんだ、この人は。
そりゃ地面だってへこむでしょうよ。
「っていうか建物は解るんですけど銅像?」
比較対象に挙げるなら、別に建物だけでも良いんじゃないのかな。
「そいつ、気に入らんお貴族様の像をぶっ飛ばした事が有るからな」
「なにやってんですか……」
特に何も言わずに、静かに微笑んで頭を下げてきた。
なんか怖いぞ、コレットさん。
「って、そんなことして大丈夫なんですか?」
「私が許可したからな。問題無い」
「あぁ、なるほど」
……いや、でも無くは無いんじゃない?
色々と。
「……と言うよりは、その程度で済ませてやったと言った方が近いな」
「はい?」
「その貴族は姉上の取り巻きでな。常々私の陰口を叩いていたのは承知していたが、何を思ったか仮にも自国の王女に対し、正面から堂々と侮辱してきおってな」
「あー……」
本国の法律は全然知らないけど、下手したらって言うか割と高確率で処刑される案件だよね、それ。
言った人の位とかにもよるだろうけどさ。
「私としては大した問題では無いのだが、コレットを筆頭に収まりの付かん者どもが多かったのでな」
「まぁそうでしょうね……」
アリア様、【妖精】と並ぶレベルの好感度の高さだもんなぁ。
貴族って立場とか、やっちゃったらアリア様が困るって事とかが無かったら、その貴族さんはその場でミンチにでもなってたんじゃなかろうか。
「っていうかアリア様は気にしないんですね」
「うむ。良く有る事でもあるし、あの程度の小虫に何を言われようと別段実害は無いからな」
……言われる事自体に怒ってなくても、割と普通に嫌ってない?
まぁ色々とアレらしいお姉さんの取り巻きって事は、本人も同類なんだろうし仕方ないのか。




