1080:思いつきの実験をしてみよう。
んー……
「あ、そうだ」
「なになに?」
「いや、ちょっと無駄そうな事を思いついたから試してみようかと」
魔力のボールを消してから、一旦分身を解除する。
まだまだ余裕は有るけど、結構消費してるし結晶を一つ吸っておくか。
「えーと…… こうして、と」
【魔力武具】を使って、自分の周囲に球状の障壁を作る。
普通に作っても固いけど、ちょっと強めにしておこう。
自分では浮いててくれないし、とりあえず傘みたいに持てる様に棒を付けておくか。
で、後ろ側を変形させて平らにして、と。
……いやこれ、最初から半球状で作れば良かったな。
まぁ良いか。
「雪ちゃんが景品みたいになってる」
「いや、それは最初の段階で言うべきじゃないかな」
ボールの中に居る時の方がそれっぽいでしょうに。
まぁお姉ちゃんのコメントは放っておいて、後ろの壁から腰の横辺りに棒を二本出して、それを持って支える方式に変更しよう。
その方が持ちやすいというか、前が見やすいし。
「よし、こんなもんかな? カトリーヌさん、後ろ側ってちゃんと平らになってる?」
「はい、綺麗にまっ平らになっておりますわ」
……前側と同じでね!
いや、自分でしょうもない事考えてへこむのはやめよう。
まったく関係ない話題だし。
「おっけー。それじゃ、背中合わせに分身して、っと」
背後に正反対を向いた分身を出現させてから、ゆっくり後ろに下がってみる。
よし、平らにした面はちゃんと綺麗に合わさってくれたみたいだな。
「おー、丸に戻った」
「適当に調整したけど、割と綺麗に丸くなってる?」
「うんうん」
「まぁ丸さはどうでも良いんだけど」
「なんで聞いたの……」
いや、なんとなく。




