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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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1079/3917

1079:繋がっているか確認しよう。

「まぁ無理に慣れる必要も無いか」


「あっさり諦めるねぇ」


「いや、そもそも分身自体をそうそう使わないだろうし」


 使う様な場所だと、他の視界までチェックしてなきゃいけない様な危険も無いだろう。

 無いだろうって言うか、無いから使うんだけど。




「ところで話は戻って魔法なのだが」


「あ、はい」


 視界の話が終わったと判断したらしいアリア様が、話を戻してきた。


「出した物は固定されないという事は、糸などを集めるのには便利なのではないか?」


「あー、確かに。連動してないなら戻っても消えなさそうですしね」


 まぁ「など」って言っても、今のところは糸と粉くらいだろうけど。

 普通の魔法で出せるものなら、わざわざ私が増えなくても他の人にお願いすれば良いだけだしね。



「消えるかどうかという事の確認は必要だがな」


「そうですね。それじゃ早速」


 さくっと解除、っと。


「ふむ、問題無い様だ」


「ですね」


 さっき出した石は、ちゃんと五つとも机に転がってる。

 見た感じは特に変化も無いみたいだから、糸も多分大丈夫だろう。




「では、先に出してから分身した場合はどうなのでしょう?」


「固定されるのかって? んじゃ、そっちも試してみよう」


 レティさんの疑問に答えるべく、魔力製のボールを出してから分身だ。

 今度は正面に向かい合う形で、一体だけ出してみよう。



「うわ目つき悪っ」


「普段から鏡で見てるでしょー?」


 うん、現実でだからもっと凶悪なのをね。


「言ってみただけだよ。でもやっぱ、鏡で見るのとは微妙に違うよね」


「まぁ左右が逆だしね」


 うん、単純に違って見える上に、動きも逆だからちょっと変な感じだな。



「で、ボールだけど…… 自分で持ってちゃ解らないか」


「では失礼して」


「よろしくー」


 両手に乗せたボールを、カトリーヌさんに横から持ち上げてもらおう。


「おや、これは繋がっている様ですわね」


「みたいだねぇ」


 向かいの私が持ってたボールも浮いちゃってるな。

 この場合は繋がる、と。


「それじゃ、これはどうかな?」


「繋がっていない様ですわ」


 返してもらったボールを一旦消して同じボールを作り直してみると、今度は向かいのボールは手に乗ったままだった。



「増えた後に出すものは別の扱いっぽいね」


「連動させたい場合は、先に出しておかないといけないんですね」


「そうだろうけど……」


 そんな事は有るんだろうか。

 ああ、さっき言ってた罠みたいな使い方とかか。



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