1066:配置には気を付けよう。
これくらい余裕を持たせておけば大丈夫だろう。
左右も問題無いし、やってみるとするか。
「行きますねー」
「うむ」
「ほいっ、と」
左右に一人ずつと上下に一人ずつの配置をイメージしつつ発動。
うん、ちゃんと光が出て……
「ん? あー、ってちょっ!?」
なんか目の前に光が見えるなーって思って一瞬考えて、下を見たら足にも光がかぶってた。
いやこれヤバッ……!
「危なー……」
「上下の配置が、少々近過ぎた様だな」
「ですね……」
咄嗟に膝を曲げて足を後ろへ逃がした瞬間に実体化したけど、下手したら上の分身の足が頭に刺さって死んでたかもしれない。
逆に本体が優先されたとしても、今度は下の分身の頭にこっちの足が刺さるから、結局同じ事だし。
「んー…… ほんと、思ったより近かったなぁ」
いや、思ったよりっていうかイメージが曖昧過ぎたんだろうけどさ。
これに限らず、大体思った通りに出るんだし。
これ、まっすぐ…… というか少し開いて足を伸ばすと、肩に立っちゃうくらいの位置関係かな?
「雪ちゃん、でっかいし脚長いからねー」
「いや、そういう問題でも無い様な」
自分の体なんだから大体のイメージは出来るし、単に上下の位置関係の意識が雑だっただけだな。
多分ソニアちゃん並みに可愛らしくても、やっぱり同じ事をやってたと思うし。
あと多分、私の脚は言うほど長くない。
単純に全体が長いからそうなるだけで、たぶん比率はそんなでもないと思うよ。
「まぁうん、一応問題無く発動出来たね」
「いや、問題は有っただろ」
「それは置いておこう」
うん、下手したら死んでたレベルの大問題が有ったけど。
まぁ発動自体はね。問題ないよね。
「にしても、膝を曲げっぱなしってのは疲れぁっ!?」
「何をやっておるのだ」
「アホだろ」
……ふーって脚を伸ばしたら、自分の後頭部に蹴りを入れてしまったらしい。
力を入れてないとはいえ、地味に痛かった。
というか精神的に痛い。
ジョージさんとか、もはや可哀想な子を見る目でこっち見てるし。
ええい、見るな見るな。
うっかりしてただけだ。
多分普通はうっかりしないけど。




