1059:小さい姿に戻ろう。
とりあえず、考えてても仕方ないし解除するとしようか。
「一応言っとくけど、危なそうならちゃんと離れてね?」
「勿論ですわ」
本当かなぁ……
まぁうん、一応私は言ったぞって事で。
っていうか、斬ったとこが地味ーに痛いから、さっさと戻ろう。
……まぁ、戻っても治らなかったらもっと痛くなるんだろうけど。
「それじゃ、解除っと」
お、また視界が白くなってきた。
戻る時も同じ様な感じなんだろうな。
「ふむ、こちらもか」
ん?
あぁ、帽子も消えてるって事か。
まぁ私の魔法で大きくなってるんだし、解除したら消えるのは当たり前……
ではあるけど、直るかどうかが問題だな。
えーと、とりあえず腕は痛くないな。
「あ、ちゃんとかぶってる」
ん?
あ、ほんとだ。
帽子が頭に帰ってきてる。
「白雪、帽子を確認させてもらって良いか?」
「はーい」
異常が無いか見たいって事か。
私が見た感じだと、元通りになってるっぽいけど。
あ、下の方にカトリーヌさんが普通に浮いてる。
くっついてても特に何も無かったらしいな。
「どうぞ」
「ふむ…… 特に異常はなさそうだな」
「っぽいですね」
製作者から見ても何も起きてないっぽいし、壊れたり外したりしても大丈夫って事だな。
「という事は、雪ちゃんがごてごて着飾っておっきくなれば……」
「皆が幸せになれるという事だな」
アリア様まで一緒になって、おかしが一杯みたいに言うんじゃない。
いや、実際美味しいみたいだから、あんまり文句も言えないんだけどさ。
着てる服をもしゃもしゃ食べられる側の身にもなってくれ。
というかそのうちエスカレートして、ちょっと齧らせろとか言われそうで怖いし。
そういうのはカトリーヌさんに…… いや、任せたら大喜びでやらせそうだから言わないでおこう。
言わなくても勝手にやりそうだけど。
「っていうか毒性は薄まってるだけで、たくさん食べたら危ないかもしれませんし」
「ふむ。確かに、その可能性は有るな」
「はいはーい。実験台ならいくらでもなるよー」
「あんたは食べたいだけだろ」
「うん」
アヤメさんのツッコミに、エリちゃんが素直に頷く。
うん、まぁそうだろうね。
……ちょっと離れた場所で、なぜか正座させられてるモニカさんが、凄く綺麗な姿勢で挙手してる。
どう考えても、あの人も食べたいだけだな。
エリちゃんと違って、美味しいからじゃなくて【妖精】関連だからだろうけど。
少なくとも今試す気は無いし、さっき遠慮する風な雰囲気を出しつつ思いっきり食べてたでしょ。
我慢しなさい。




