1048:飛びつかれた。
白い視界の中、お姉ちゃんの「おー」って声が聞こえてくる。
なんか微妙に声が下に移動してる気がするのは、私の耳の位置が上がってるのかな?
お、そろそろかな?
「おぉ、みんなが小っちゃい」
いや、小さいって言っても同じスケールになっただけだけど。
浮いたままだから余分に視点が高くて、余計に小さく見えるなぁ。
「お前が無駄にデカいんじゃないのか?」
「まぁそうなんですけど」
ジョージさんが茶々を入れてくるけど、事実だから何とも言えない。
おー、カトリーヌさんやシルク達が小っちゃいなぁ。
「ふむ。とりあえずは予想通りの効果であったらしいな」
「そうですね。……ん、でもなんか、体が変な感じかも?」
「変な、とは?」
「んー……? あ、あんまり痛くない」
なんだか妙な感覚が有るなぁと二の腕を摘まんでみたら、痛みを殆ど感じない。
まったく痛くないわけじゃないけど、普通と違ってなんだかボンヤリしたというか、鈍い痛みが有るだけだな。
「ふむ。仮の体だから、という事かな?」
「なんですかね? まぁ困りはしないから別に良いか」
痛くないだけなら、むしろその方が助かるし。
痛い様な事はそもそもしたくないけど。
「雪ちゃん雪ちゃん」
「ん?」
お姉ちゃんが立ち上がってこっちに来つつ、楽しそうに呼びかけてきた。
これはからかわれる予兆だな。
「普通のサイズでその恰好だと、なんか変な人みたいだねぇ」
「……いや、仕方ないじゃない」
そりゃ外でこんな水着みたいな恰好してたら、そう言われても仕方ないけどさ。
デフォルトの装備がこれなんだから、その辺はどうしようも無いだろうに。
「まぁそれは良いとして、ちょっと下りてきてー」
「ん」
まぁこの高さだと、近づいたら話しづらいよね。
アリア様たちも座ったまま見上げてたら、首が痛くなりそうだし。
いや、私は地上に立ってても、ほとんどの人は見上げないと視線が合わないんだけど。
「よーし」
ん、なんか構えたぞ。
これ飛びついてくるやつだな。
「雪ちゃーん!」
「はいはっ、ぁっ!?」
え、視界が回っ、今、どうなって……
あれ、私の胸から下、どこ?
あー……
痛覚、遮断されてて良かったな……
じわじわ痛いけど、もうすぐ死ぬから大丈夫かな……
いや待って地面来た怖っ




