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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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1047/3916

1047:一応脱いでおこう。

「まぁ、とりあえず試してみるかぁ」


「いやいや待て、ここでやるな」


「あ」


 確かに、どういう効果が出るにしろ机のど真ん中でやる様な事じゃないな。

 何か有っても良い様に、空きスペースに移動してからにしよう。


「下手すりゃ私が踏まれる羽目になるじゃないか」


「それは」


「やかましい。そんな何度も平らになってたまるか」


 カトリーヌさん、解って言ってると思うけど普通の人は喜ばないからね。


 ……踏むのが【妖精】だったら喜びそうな人が多いのがどうかと思うけど。

 まぁアヤメさんはそういう枠じゃないし。



「そうだ、痛んだりしても困るし、これも脱いどこうか」


 貰い物の服だし、贈り主が目の前に居るし。

 粗末にするのは申し訳ない。


 ……攻撃魔法撃ってもらう時、うっかり着たままだったけど。

 まぁうん、無事だったからセーフセーフ。



「うむ」


 ん?


 あぁ、シルクがこっちに行ってきて良いですかって確認したのか。

 脱ぐくらいは自分で出来るけど、シルクは見逃してくれないよなぁ。


 ……いや、正直スムーズに脱げる自信はあんまり無いけど。

 翅が有るから、ちょっとひっかけてあわあわするかもしれない。



「それじゃ、お願…… ありがとう」


 すーっと寄ってきたシルクに声を掛けたら、私の言葉が終わる前に服がシルクの手の中に移ってた。

 まぁいつもの事だな。


「うん」


 では戻りますと頭を下げるシルクに頷いておく。

 とりあえずアリア様が良いって言うまでは、あそこが定位置らしいな。




「じゃあ行ってくるね」


「ああ」


 その場で待機するアヤメさん達に手を振って、少し開けた場所へ移動する。

 これくらい離れてれば、まぁ問題は無いかな?



「よし。それじゃ、今から試してみまーす」


「うむ」


 一応アリア様に手を振って、開始の宣言はしておく。

 目の前のシルクに気を取られてるタイミングだと困るしね。

 私は困らないけど。


 ……っていうかシルク、人の服をモフっと顔に当てるんじゃありません。

 しまっておきなさい。



 まぁうん、諦めて置いておこう。

 今やるべき事をやるのだ。


「せーの、っと」


 アレを口に出すのは若干恥ずかしいので、念じて発動する方向で。


 おや、視界が白くなってきた。

 あー、再構築って書いてあったし、【神隠し】を受けた人みたいになってるのかな……?




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