1033:安全に渡ろう。
「よし、ありがとう」
「いえ。足下にお気を付けください」
「うむ」
アリア様がシャルロットさんの背中から離れて、板に向かって歩いていく。
……どうでも良いけど、単に「背中」とだけ言ったらどっちなのか解りづらいな。
馬の方なのか、人の方なのか。
ラキにも言える事だし、人の形が混ざってると微妙に表現に困る時って意外と多そうだな。
まぁ自分で考えてるだけなら何も問題ないんだけどさ。
人に言う時も、別に詳しく言わなくても状況とかで察せはするだろうし。
「どうぞ」
「うむ、ご苦労」
ユティさんが板を押さえて、アリア様が渡る時に動いたり外れたりしない様にしてるのかな?
「跳ね橋の様に、固定式にしたいところですね」
「ま、その辺は追い追いと言ったところだろう」
ああ、持ってないと動くかもって事は、一人での作業が危険になる可能性が出てくるって事か。
確かにそれはどうにかした方が良いな。
完全に設備として作らないにしても、ずれない様にするための何かは欲しいところだなぁ。
引っかけたりはめ込んだり。
「私としては、これはこれで楽しめそうですがね」
……ん?
「万一が有っては、シャルロットに申し訳がなかろう」
「そうなんですよ。なるべく早いうちに対策する事にします」
……あー、むしろ固定されてない方がスリリングで良いって事ね。
でも落ちて怪我でもされたりしたら迷惑っていうか、ずれ易かったらシャルロットさんの方もかなり神経を使うだろうし、か。
……でもなんだろう。
NPCが強いとかは置いといても、なんかあの人は実際に落ちたとしても、全く気にしなさそうな気がする。
いや、単にカトリーヌさんの印象に引っ張られてるだけなんだろうけどさ。




