1032:接舷しよう。
「もう少し左でしょうか?」
「うむ。気をつけてな」
一旦立ち上がってから、足場に隣接しようと微調整してるみたい。
接続?着岸? まぁ何でも良いか。
「もうちょいもうちょい、はいストップ。で、もうちょっと前かな」
「はい」
足場の側からユティさんが誘導し始めた。
アリア様が来たからなのか、一応うつ伏せの状態から起き上がって座ってるみたいだな。
「はいオッケー。んじゃ改めて、私はユティ。よろしくね」
現場の凛々しいお姉さんみたいな感じの声が聞こえてくるけど、高いとこが怖くてへにょったままなんだよね。
いや、別に良いんだけどさ。
「シャルロットと申します。こちらこそ、よろしくお願いします」
「うむ」
なんでアリア様が返事してるんだ。
多分意味は無いんだろうけど。
「じゃ、動かないでね」
「はい」
おや、さっそく何かやるのかな?
私の位置からだとユティさんが見えなくなったけど、何かゴトゴト音が聞こえてきた。
おお、なんか幅の広い板が出てきたぞ。
一辺の端っこにクッションみたいなのが付いてるっぽいな。
あー、なるほど。
足場とシャルロットさんの背中との渡し板か。
シャルロットさんが痛くない様にするためのクッションね。
「うん、問題無さそう。痛くないかい?」
「はい、大丈夫です」
お、ちゃんと機能してるらしいな。
しかしアリア様が渡るために繋いだんだろうけど、アリア様って今は裸足だよね。
……あー、コレットさんがいつの間にか上に居るみたいだから問題ないか。
なんか足場の陰からメイド服がチラッと見えた。




