1029:ゆっくりしゃがもう。
「おっ、とと」
おお、危ない。
一瞬足場側に重心が傾いたけど、足は動かさずになんとか耐えたみたいだな。
上半身があの大きさじゃ膝とかの操作でしか重心移動が出来なさそうだけど、よくこの短時間で咄嗟に出来るくらいに慣れたなぁ。
もし私がああなってたら、あわわって言いながら上半身だけ動かしてそのまま転びそうだ。
「おー、こりゃでけぇ」
聞いてはいたけど初見のエドワードさんが、普通に感心してる。
スッと受け入れてる辺り、アリア様達は嘘を吐かないっていう信頼の現れなのかな?
「あ、エドワードさん。少し下がっていただいてよろしいですか?」
「おう」
上の方からシャルロットさんの要望が飛んできた。
エドワードさんだけなのは、ちょうど正面に居たからかな?
エドワードさんが下がったのを確認してから、シャルロットさんが前脚を畳んで上半身を下ろしてきた。
そのままじゃ胴体が傾き過ぎるからか、一応後ろ脚も曲げて角度が付き過ぎない様にしてるっぽいな。
しかし、でっかい分迫力があるなぁ。
普通でも大きいんだから、私にしてみれば電車が降ってくるどころの騒ぎじゃないな。
あの胴体の幅、人間基準で三メートル近いかもしれない。
……その時点で電車みたいなサイズだな。
その十倍なんだから、寝転がってても十階建てくらいの高さになるのかな?
そこまで大きいと、なんかもうデカいとしか言い様が無いな。
【妖精】から見れば、どうせ「ぶつかったら死ぬ」ってのは同じだし。
いや、流石に大雑把に過ぎるけどさ。




