1023:出迎えてもらおう。
不満げなお姉ちゃんはスルーしておいて、適度に前も見ながらふよふよと進んでいく。
そういえばエドワードさんって、めーちゃんが居た所で会ったことは有っても家は知らないな。
あの辺りではあるんだろうから、とりあえずそっちに向かってから、見つからなければ聞けば良いか。
む、なんか道端に明かりが灯ってる。
誰か居るみたいだな。
というかあれ、エドワードさんだな。
アリア様が来るから、わざわざ出迎えてくれてるのか。
いや王女様が来るんだし、わざわざっていうか当たり前か?
アリア様の方からやれとは言わないだろうし、やらなくても別に何とも思わなそうではあるけど。
とりあえず向こうも気付いてるだろうし、パパっと挨拶してしまおう。
たしかエドワードさんって私の声は聞こえなかったはずだけど、まぁ挨拶程度なら動きでなんとかなるから問題ない。
話すのは他の人だし、今回は私はおまけだしね。
「こんにちはー」
「待たせたな」
「よう、姫様。そっちの子が?」
「うむ」
……王族に対して軽いなぁ。
まぁアリア様がそうしろって言ってるからなんだろうけどさ。
「こちらがシャルロット嬢だ。よろしく頼む」
シャルロットさん、ちょっと緊張してるな。
アリア様が唐突に嬢とか付けたからかもしれないけど。
「あぁ。聞いてると思うが、俺がエドワードだ。呼ぶ時は好きに呼んでくれりゃ良いぞ」
「はい。シャルロットと」
「あー、済まん。今はそっちの声が聞こえんから、後で戻ってから頼むわ」
「あ、はい。解りました」
縮んだ状態のシャルロットさんが名乗ってるっぽい事を察して、困り顔で笑って遮るエドワードさん。
初対面の相手に失礼かもしれないけど、適当に誤魔化して後でまた聞くのもどうなのかって感じかな?




