1021:土の感触を楽しもう。
「よし」
あ、終わった?
おー。
撫でてた手で軽くポンッと叩いたら、そのままスゥっと消えていった。
いつもの事だけど、やっぱ凄いなぁ。
「待たせたな。では行くとしよう」
「はーい」
アリア様の号令で再度進軍開始だ。
軍ではないけど。
まぁ待たされたって言うか、最初に止まったの私なんだけどね。
時間帯のおかげで人の少ない北通りを横断して、北西区へ。
他のエリアと違って、少し奥に入ると見晴らしが……
いや、逆に私に照らされる障害物が無いせいで、むしろ闇が深く見えるな。
星や月の明かりが有るから真っ黒ではないんだけど、ちょっと怖いかも。
……この状況でめーちゃんみたいな登場されたら、驚いてちょっと攻撃しちゃいそうだな。
ただ建物も少なくて視界が開けてるから、警戒が薄めで良いのは助かるな。
一応注意は続けるけど、ずっと前を向いてなくても大丈夫だろう。
「この辺りはっ、少しっ、柔らかくてっ、走りやすいっ、ですねっ!」
あぁ、地面が土だもんね。
でも他の道も、ちょいちょいむき出しの所は有ったはずだけど。
「結構違うもんなのか?」
「はいっ! 小さいからかっ、普段よりも差をっ、感じますっ!」
アヤメさんも気になったらしいな。
横から近づいて聞いてみてる。
というかシャルロットさん、衝撃でちょいちょい途切れる分、言葉の終わりに勢いがついて無駄に元気に聞こえるな。
いや、割と普段から無駄にハキハキしてたか。
「アヤメさんもっ、試してみてはっ!?」
「いや良いよ。っていうかついていけないだろ」
うん、いくら何でも普通に走って追いかけるのは無茶だろうなぁ。
できそうなNPCは結構いるとはいっても、アヤメさんは普通のプレイヤーだし。




