1019:わんこさんの性格を知ろう。
「姫様に褒められさえすりゃ満足らしいから、安上がりでは有るんだけどな。どこぞのアホ猫と違って」
「あの人と比べたら大体の人は扱いやすいんじゃないですかね……」
「まぁそうなんだが」
うん、サフィさんと比べるのはあんまり意味がないと思う。
言っちゃなんだけど、あの人と比べたら普通に仕事するってだけで優秀でしょ。
「アレとは真逆だな。褒めてやりゃ何でもやるし、褒められる為に進んで働く」
「部下としてはある意味理想的なんじゃ?」
「問題はな」
「はい?」
やたら出てくる以外にも何か有るんだろうか。
いや、そこも場所を弁えないと大問題だろうけど。
「俺が褒めてもダメだって事だ。お前に褒められてもって顔しやがる」
「……ジョージさん、上司ですよね?」
「なんつーか、俺の事は舐めくさってやがるからな。指示を聞くのは、姫様が俺の下で働けって言ったからつーだけでな」
「苦労してるんですね……」
「だから仕事を増やすなっつってんだ」
「言葉も無いです」
ほんと申し訳ない。
「アレが素直に従うのは、姫様とコレット位なもんだ」
「コレットさんもなんですね」
「そりゃそうだろ。逆らったらどうなるかなんぞ、最初の数日で良く理解させられてる」
……何やったんだ、コレットさん。
お姉さんも遠くで聞いてて思い出したのか、ちょっとぷるぷるしてる気がする。
……しかしお姉さんが犬の人なのも合わさって、わんこの家庭内ヒエラルキー的なものを連想してしまうな。
お母さんとお姉ちゃんは自分より偉くて、お父さんは最下位、みたいな。
お姉ちゃんも多分似た様な想像してるな。
なんとなく顔で解るぞ。




