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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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1018/3916

1018:手を振ってあげよう。

 まぁアリア様が居なくて咎められなかったとしても、何やってんだって反応するしかなさそうな行動だし、放っておくとしよう。

 っていうかあそこ通らないし、飛び出てきてもあんまり驚けないと思う。


「叱られるだけじゃ可哀想だし、手でも振ってあげたら?」


「自業自得だと思うけどね……」


 別に減るもんじゃないし、そのくらいは良いけどさ。

 ばいばーいっと。



 ……手を振った瞬間に隠密さんがこっちを向いて、しゅたっと気を付けの姿勢になった。

 いや、今のは別に隠密さんに振った訳じゃないんだけど。


 なんか尻尾がめっちゃ激しく、ブンブンと音がしそうな勢いで振られてるし。


 褒められたわんこみたいになってるんだけど、振り過ぎて横に座ってるお兄さんの顔にベチベチ当たってるぞ。

 ……まぁなんかちょっと嬉しそうだから、それは別に良いか。



「相変わらずの様だな」


「困ったもんです」


 アリア様は面白がってるけど、ジョージさんはまったくもうって顔してる。

 まぁ当たり前か。


「お姉さんに振った訳じゃないんですけどね」


「解っててやってるに決まってんだろ」


 そりゃそうか。

 隠密さんだし、このくらいの距離で聞き取れない様な耳はしてないよね。



「能力は有るんだがな……」


「構ってちゃんって感じですか?」


「身も蓋もねぇな。まぁ間違っちゃいねぇが」


 お姉ちゃん、ストレート過ぎない?


 っていうかそれ、隠密としてどうなんだ。

 いや、ジョージさんが評価してるくらいだし、ちゃんと仕事はこなすんだろうけどさ。



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