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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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1011/3916

1011:手間を先取りしておこう。

「さーて、それじゃそろそろ行こうかな」


「そうだねー」


 おっと、行っちゃうなら手くらい振っておいた方が良いかな。

 シャルロットさんと話してはいたけど、元々私に声をかけてきたんだしね。



「ほんじゃまたねー」


「はい、それでは」


「あっと、そうそう」


「あぇ?」


 元気な方のお姉さんがばいばーいとシャルロットさんに手を振った直後、静かな方のお姉さんからストップがかかった。

 ついさっき「そうだねー」って言ってたのに、何か思い出したんだろうか。



「今聞いた事、ざっと妖精さんスレに書いちゃって良いかな?」


「あ、はい。私は大丈夫ですよ」


 ……なんで『私の』スレッドに?

 あ、私と居るからか。


「『あー』って顔してるから解ってると思うけど」


 むぅ、見られてた。



「とりあえず簡単にでも書いておけば、次の人から『スレ見て』の一言で済ませられるからね」


 うん、どうせ聞かれるっていうか、話しかけてきたら目には入るだろうし、ちょっと特徴的過ぎて気になるだろうしね。

 一組二組ならともかく、次から次へと来られたら流石にうんざりしそうだよ。


「会う人全員に説明してたら大変だもんね。えらいぞなっちゃん」


「えっへん」


 なっちゃんと呼ばれたお姉さんが、胸を張りながら器用にタイピングしていく。

 手元見なくて大丈夫?


 ……あ、間違えたっぽい。

 絶対今の動き、入力ミスして消しまくってたでしょ。



 おや、手が止まった。


「北西の方に住むって事も書いちゃって良いかな?」


「あ、はい。どうせ元の大きさで立っていれば、どこからでも一目瞭然ですから」


「そういえばそうだった」


 うん、まぁ書く必要が有るのかはともかく、隠す意味も無さそうだよね。

 隠れられる様なサイズでもないし。



 ……それに私なんて、アリア様に堂々と住所を公開されてる様なものだしね。

 別段私に興味が無い人でも知ってそうなレベルだよ。



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