1010:自重はしよう。
「ちょっと馬のところ触ってみても…… 良くないね。危ないし」
あ、止めようかと思ったら自己完結した。
ただでさえ小さくて脆いのに移動しながらだから、足下の相手に繊細な接触なんて無理だろうからね。
「元の大きさに戻ってからでしたら、いくらでも構いませんよ」
「また後日、ってとこだねー。あ、大体どの辺に居る予定なのかな?」
わざわざ行く気なのか。
まぁうん、私も触れそうなモフっとした生き物が居たら、出向きたくなるけど。
現実だと迷惑になるから出来ないけど、こっちなら問題無いし。
っていうかシャルロットさん、頼れる人が居なさそうな事を言ってた割には普通に知り合いは居るんだな。
いや、まぁ当たり前か。
単に職業とかやりたい事の関係で一人で動き回ってただけで、別に本人の人格に問題が有るわけじゃないっていうか、むしろかなり善人よりな人だし。
良い人な上に妙に腕が立つから、危ない所を助けられた人とかが一杯いても不思議じゃないな。
知らないけど。
知り合いや友達は一杯居ても、それぞれにやる事が有るから迷惑はかけられないって事なんだろうな。
「私も詳しくは知らないのですが、北西側の農家の方の所にお世話になる様です」
「あぁ、あの辺なら広々してるもんねぇ」
「でっかくても大丈夫そうだね」
「はい。この体ですので、近くまで来ていただければ遠くからでも見つける事は簡単だと思います」
うん、まぁそうだろうね。
普通に小さい家よりもでっかいんだし、めーちゃんみたいに擬態もしてないし。
いや、めーちゃんは遊んでただけだから、別に普通にしてれば同じ様にすぐ見つけられるけど。




