1006:光りながらお話しよう。
ま、どうせ路地でも人は居るんだし、誰かに見られればすぐに話は広がりそうだし、そっちはあんまり関係無いか。
「それじゃ、行きますか」
「うむ、盛大に光ってくれ」
「いや、そこまで派手にやるつもりはありませんけど」
盛大にってどうすれば良いんだよ。
……光量を最大にした上で、いろんな色に変えてみたりだろうか。
緊急車両みたいにくるくる回してみたり?
いや、どうでも良いしやらないから関係無いけど。
問題無いって言うだろうし余計なお世話かもしれないけど、シャルロットさんの為に微妙に普段より速度を落として先導する。
本当に微妙にだから、ただの自己満足でしかない気もするけど。
適当にみんなで今日有ったこととかを話しながら歩いてるけど、先頭で光ってる上に【妖精】なんて脆過ぎる体だから周囲を警戒してないといけなくて、王女様相手にお尻を向けたまま会話してるのがちょっと申し訳ない。
いや、仕方ないしアリア様だって解ってるから問題無いだろうけどさ。
というか、ちょいちょいアリア様が「ずるいぞ」みたいな反応をするのはなんなんだ。
面白そうな事があるたびに全部呼べとでも言うのだろうか。
気持ちはわかるけどいろいろと無理が有るよね。
呼びに行く時間とか手間とか、それ以上にアリア様の仕事の都合とかが有るでしょうに。
っていうか普通に二か所以上で同時に何かが起きてる事だって有るわけだし、全部楽しみたいってのは無理でしょ。
話のついでにと言うかアリア様側の話題と言うか、今までに報告された開拓情報とかも色々と教えてもらえた。
そういう情報って言っちゃって良いのかなとは思うけど、良くないなら言いはしないか。
そもそも一応全員で協力して開拓しようって話ではあるんだし、それなら情報の共有は大事な事だろうし。
多分、役場とか素材の買い取り施設とか、開拓関係の施設なら確認できる情報なんだろう。
……そうである事を願おう。
えこひいきされてるとか思われたくは無いし。
……こんな頻繁に偉い人と遊んでて、今更かもしれないけど。




