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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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1005/3916

1005:経路を確認しよう。

 深く考えるのはやめて、さっさと照らしに行くとしよう。

 私は悪くないのだ。多分。



「失礼しまーす」


「あ、やっぱ来てくれたー」


「うむ」


「……いや、何なのその反応は」


 そんな「頼まなくても来ると思ってたよ」みたいな事を言われても。

 っていうか、後ろで前に出るって言ってたの聞こえたでしょうに。



「え? だって雪ちゃん良い子だし?」


「うむ」


「いや、反応に困る」


 褒められてるんだか扱いやすいって言われてるんだか。

 お姉ちゃん、私に変に甘いから前者なんだろうけどさ。



 とは言え、身内がそうしてくれてるおかげで、外であんな扱いされててもそんなに心が歪んでない……

 いやうん、自分ではそう思ってるだけかもしれないけど。


 まぁ世間を呪ったりする性格にはならずに済んでるんだろうし、感謝はしてるけどね。

 自虐的にはなってる気はするけど、冗談で済ませるレベルだし。

 あと客観的に見て私が怖いのは事実だと思うし。


 ……あ、一部のパーツの事は弄ってきたら冗談では済まさないけどね。

 頼むから少しくらい育ってくれ。縦にばっかり伸びなくて良いんだから。




 それは良いとして。

 気にすればするだけヘコむし。


「まぁうん、なんでも良いけど照らしに来ました」


「あぁ、頼むぞ」


「はい。えーと、どういうルートで行きます?」


 先頭で進むんだから、順路は把握しておかないとだ。

 普段なら適当に先導すればいいんだけど、今の決定権はアリア様に有るだろう。



「通りには出ずにこのまま北上して行こう」


「あ、はい。公園(うち)のあたりで左折する感じで良いですかね?」


「うむ」


 大きい道を通らずに路地伝いで行くのか。


 あぁ、そうか。

 あんまり人通りが多いと、シャルロットさんが危ないもんね。


 この時間帯だとそんなに多くは無いだろうけど、脇道なら殆ど居ないからあんまり気にしなくて済むし。



 それにちょっと集団の面子が個性的過ぎるから、人目に付きすぎるのもね。

 いや、個性的とか【妖精】が言うなっていうか、お前が一番目立つだろって言われそうだけど。




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