1001:同じ様に投げ返そう。
「はっ」
お、予告無しに投げられたフリスビーに素早く反応して、しゅぱっと跳び出して行った。
やっぱり本気で走ると私よりかなり速いなぁ。
……あんよが短いせいか凄く忙しなく見えるけど。
おー、綺麗にキャッチ……
「えっ」
「ぬ」
って、アリア様にさっきのノリで投げ返すのはマズいんじゃない?
アリア様、運動能力は割と普通っぽいと思うんだけど。
あ、微妙に向きが違った。
アリア様じゃなくてコレットさんに返してたんだな。
そっちならどんな豪速球でも問題無いだろうし、ちゃんと一連の流れも見てるから大丈夫だな。
いや、見てなくて背後から後頭部に飛んできたとしても、驚きもせずに軽々とキャッチしそうな人だけど。
……いや、キャッチするのは良いんだけどさ。
何その取り方。
かなりの速度で飛んできたはずの円盤が、下からスッと手を添えただけでピタッと止まったんだけど。
お盆を持つみたいに確保してるけど、従者スキルか何かなんだろうか。
いや、多分コレットさん特有の謎の技術を、無駄なところで発揮してるだけなんだろうけどさ。
「よーしよし、良くやった」
てふてふと走って帰ってきたポチが、アリア様に撫でまくられてる。
……行こうって言った本人が動く気配が無いんだけど。
いや、まぁ良いけどさ。
ポチも楽しそうだし、他の人達も「いいからさっさと行こうよ」って感じにはなってないみたいだし。
いいなー自分もモフりたいーって思ってそうな顔のお姉ちゃんは、まぁスルーで良いだろう。
いつでも機会は有るんだから、また今度にしなさい。




