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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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1002/3918

1002:今度こそ出発しよう。

 ん?

 コレットさんが不意に向きを変えたけど、どうしたんだろう。


 ……なんか何も無い方に向かってフリスビーを発射したんだけど。

 あぁ、気付けばランディさんが消えてるし、そっちにお皿を返却したんだろうか。


 っていうかあの持ち方から指の動きとスナップだけで、どうやってあの速度と回転数を発生させたんだ。

 さっきアリア様が普通に投げたのよりも速くて安定してたぞ。


 ……いや、まぁコレットさんだしね。

 気にしない気にしない。




「よし、では行くとしようか」


 さっきと全く同じトーンで言ってるけど、今度はちゃんと移動する気の有る姿勢だな。

 当たり前だけど。


「エリちゃん、行くよー」


「ほいほーい」


 お姉ちゃんがエリちゃんをわざわざ呼んでるからどうしたのかと思ったら、なんか研究所の入り口に戻ってジェイさんと話してたらしい。

 組み合わせに嫌な予感はするけど、私と関係ない所で楽しむなら文句を言う筋合いも無いな。


 巻き込まれなければ問題は無いのだ。



「ではな」


「はい」


 アリア様とランディさん、お互い一言で挨拶が終わったな。

 まぁ普通はこんなもん……なのか?



 アリア様はともかく、ランディさん側はあれで良いんだろうか。

 いや、別に良いからそうしてるんだろうけどさ。


 ジルさんは無言ながら深々と頭を下げてるけど、双子さんに至ってはいつの間にか消えてるし。

 あぁ、でも単に私に見えてないだけで、ちゃんと挨拶はしてるのかもしれないな。


 人によって態度が違うだけで、NPCの人達って基本的にみんなアリア様大好きっぽいし、敬意が無い訳じゃないみたいだしね。

 ……海の向こうは知らないけど、まぁ気にする必要は無いだろう。

 関わる事は無いだろうし。



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