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森のエルフは過保護さん  作者: rurura
エルフの里 《黒の森編》
76/80

第76話 ララの罰と人生最大の失敗

超真面目回です。


それと二話連続更新です。





 ルミ姉さんの実家で皆で夕ご飯をご馳走になった後、サハラさんはルミ姉さんのお母さんと一緒にお皿洗いの手伝いをしていた所、コンコンと小さな音ですが勝手口をノックする音が聞こえました。


「ん、こんな時間にお客さんか? メルミア、出て頂戴」


「はい、母さん」


 サハラさんと一緒にお皿洗いするタイミングを逃してムスッとふくれていたルミ姉さんですが、お母さんに言われてお客さんの応対に向かいます。


「はいはーい、今開けますよっとー」


 と言う具合に、日も暮れた夜なのですけどルミ姉さんは何の躊躇も無くドアを大きくガチャッと開けちゃいます。

 凄く不用心ですけれど、実は黒の森の里にある民家は殆どの場合ドアにカギすら付いていないと言う位に防犯を気にしなくて大丈夫な程に平和な所なのです。


「こんばんわ、ララエルです」


「あらララエル、思ったより早かったわね。 ……って、どうしたの?」


 ドアの外に居たのはララだったのですけれど、挨拶して来た姿があんまりにも元気が無い様子だったのでルミ姉さんは心配になり何があったのか聞いてみます。


「ええ、ちょっとね……。 それはサハラへ伝えるのと一緒に話すわ」


「そう、分ったわ。 お茶を入れてあげるから座って待ってなさい」


 深刻そうな雰囲気を感じたのでララをテーブルに座らせて、それからお茶の準備をしてからサハラさんを呼んで、一緒にルミ姉さんもテーブルに付くのでした。



「それで、どうしたの?」


 気分が落ち着く効果があるハーブティーに口を付けたのを見守ってから、どうしてこんなにも元気が無いのか尋ねてみます。

 ちなみにサハラさんも心配しておろおろしちゃってたので同じく落ち着くお茶を出してあげてます。

 そんな中、ララは意を決した様子で予想外の事を話し始めるのでした。




「メルミアお姉さま、お願いがあります」


「そんな改まって何かしら?」


「サハラを、カララの町まで送り届けて頂けませんか?」


 と、およそララが言うはずも無い様な事を言うではありませんか。

 これにはサハラさんもルミ姉さんも驚いてしまいます。


「ぅえぇえ! らららララ! どうして!?」


「そ、そうよララエル、どうしちゃったのよ!?」


「何でもありません。 ただ、そうした方が良いと思っただけです」


「そうした方がって、町で一人で生活させると、そう言う事?」


「……ええ、そうです。 その方が良いのです」


「その方が良いって……そんな、ララは僕の事が邪魔になっちゃたの? 僕は……ひう! ……ぅぅ~」


 サハラさんはララの突然の離別宣言に訳も分らず必死に言い募ろうとしたのですけれど、そんなサハラさんの視線の先にはまるで初めて会った日のルミ姉さんの様な冷たさを感じる表情をしたララが居たのでした。

 その姿にサハラさんは言葉に詰まってしまい、涙が溢れてしまいます。


 ですが、サハラさんのいつになく悲しそうな顔に、無表情を貫こうとしていたララもついに我慢出来なくなって声を荒げてしまうのでした。


「っ!! そ、そんな訳ないでしょう! 私が……私がそんな事思うわけがないじゃない!」


「ぅぅぅ、だって……だって~! それってどっか行けって事でしょ!? それってもう僕が要らないって……いらないって事でしょ! うあーん」


「ちがっ! 違うわよ! ただ私は……わたしは……ああもう、なんで伝わらないのよ!?」


 大粒の涙を“ぽろぽろ”とこぼすサハラさんに、それに負けずララも“はらはら”と涙を流して顔を歪めて苦しそうにします。

 ララは何もサハラさんが邪魔になってそんな事を言っている訳では無いのです。

 むしろ本人的には色々と考えた挙げ句に一緒に居たいという自分の心を押さえ込んでまで、良かれと思って言った事なのでした。



 そんな二人の姿を見て、ルミ姉さんも心が締め付けられる様に痛いのですが、ここは第三者として出来るだけ冷静に二人を落ち着かせてあげようと声をかけます。



「二人とも、落ち着きなさい。 感情的になって話合いになってすらいないわよ。 まずは落ち着いて、一度深呼吸しなさい。 それからお茶を飲んで、そしたらまた話しましょう。 大丈夫、焦らなくて良いのよ」


「そうね……。 ええ、そうね……」


「…………うん」


 少し落ち着こうと言う提案をサハラさんもララも素直に聞ける位にはまだ冷静さが残っていましたので、何とか一度仕切り直しが出来そうでルミ姉さんは安心しました。

 ただ、ルミ姉さんは出会ってからそれ程日が経っていないサハラさんの方はまだしも、ララがこんなにも周りの目を気にせずに涙を流した所を酷く久しぶりに見たのでその事にも少なからず驚いています。



 ちなみに“周りの目”の中にはルミ姉さんの両親も入ってたりします。

 実はララが来た当初は一緒にお茶でもしようとお茶菓子片手に暢気(のんき)に構えて居たのですけど、何だか雲行きが怪しくなってきたので隣の部屋へコッソリ移動(避難)してはらはらやきもきと見守って居るのでした。



――以下外野――


『お父さん、親子喧嘩だよ。 我が子を追い出そうだなんてただ事じゃ無いね』


『いや母さん、カララの町に送ると言っただけだよ。 たぶんカララの町には父親が居るんだろう。 きっとそこへ連れて行くだけさ』


『そう、それなら良かった。 さすがに子供を捨てる話をしているのなら割って入らなきゃならなかったけど、そう言う事なら見守って居られるね。 あ、お父さんお茶菓子食べる?』


『そうだね、ただのケンカならおおいにやるべきだね。 その方がケンカも出来ない関係よりはよっぽど良い。 あ、お茶菓子貰うよ』


『はいどうぞ。 そうだ、あの子(ララエル)が子供を育てられないって話だったら私達が二の親(育ての親)にならないかい?』


『それでも良いけど、その時はきっとあの子(ララエル)の一の親がなるんじゃないかな? それにうちの娘(ルミ姉さん)も立候補しそうだしね』


『いや、あそこの家は今は無理だと思うよ。 でもそうだね、うちの娘が狙ってるなら任せておこうか』


――以上野次馬さん達――




 


「さてララエル、サハラを町に追い返そうとしたのは長老会で何かあったからね?」


 お茶を飲んでインターバルも取れた所でもう一度仕切り直しです。


「い、いえ、別に追い返そうとした訳では……。 ……でも、そうです」


「そう。 サハラ、そう言う事だからまずは話を聞きましょう」


 今度は二人が感情的になってしまわない様にルミ姉さんもある程度会話に加わる事にします。


「うん、分かったのです」


「それで、具体的にはいったいどんな罰が言い渡されたのかしら?」


「それが……黒の森での謹慎十年間と言われたのよ。 里から出る事も成人の儀を受ける事もダメだそうよ」


「それは……思ったよりもずいぶんと重い罰ね。 ああ、そうか、そう言えば貴方が持ってる弓は宝弓『シルフィア』だったわね」


「ええ、そうよ。 宝弓だったとは知らなかったけれど、里を出る時にお父様とお母様が持ってくようにって渡してくれたのよ。 たしか代々家に受け継がれてる弓って言ってた気がするわ」


「いいえ、それは違うわ。 『シルフィア』はね、里に伝わる特級宝具よ。 シルフィの加護名持ち以外は使う事も許されない特別な弓ね」


「ええ! そんなに特別な物だったの? お父様もお母様もそんな事言ってなかったのに……」


「たぶん里の外に出る貴方を心配して精霊宮(お城的な所)から良い弓を借りてきたのね。 それに貴方に必要以上に気を使わせない為に、でも粗雑に扱わない様にって事で家宝と言う事にして説明したんじゃないかしら?」


 “今回はそれが完全に裏目に出てるけどね”と、ルミ姉さんは浅く溜息と共に言って呆れてしまいます。

 まさか“たかだか”成人の儀の為だけに里の宝の中でも上から数えた方が早い程貴重な武器を未成年の子供に貸し与えるなんて、なんて過保護な親なのだろうかと思ったのです。


 そう、成人の儀とは“たかだか”と表現されるレベルの非常に安全な儀式なのです。

 何故なら儀式中は里のエルフ達が付きっきりで守って居るのですから。

 〈ちなみにリンディアさんとルミ姉さん以外にも実は何人もララを守っていました〉





「はぁ、まあ分かったわ、そう言う事ね」


「はい、お姉さま。 ……それに、私がサハラと一緒なのを聞いたのでしょうね。 丸耳にとっての十年間の話も聞かされたわ……」


「そう、それでサハラを送り返すと言ったのね」


「……えっと、どう言う事なのかな?」 


 ルミ姉さんとララがどうしたものかと溜息をつく中、サハラさんにはいまいち二人が深刻な顔で悩んで居る理由が分らなかったので、ルミ姉さんに尋ねてみました。




「えっとね、今回のララエルの失敗に対しての罰がね、思ったより重かったのよ」


「ふむふむ?」


「本来なら数日間瞑想(反省)室で反省文を延々書かされるって言う退屈で死にそうになるってだけの簡単な罰で済む筈だったんだけどね。 たまたまララエルが持ってた弓が凄く貴重な物だったせいで十年間も里からの外出禁止って命令が出ちゃったのよね」


「うんうん、それで?」


「ん? いや、だから十年間ララエルは里から出れないのよ」


「たしかに厳しいのです。 でもそれがなんで僕がカララの町に行く事になるのです?」


 サハラさんは“サッパリ分らないのです”と首を傾げて悩んでしまいますがルミ姉さんもサハラさんがなんでそんなに不思議がってるのか良く分りません。


 何せ今言ったようにララは十年間里の外へは出られません。

 ララと一緒に居たらサハラさんも必然的に十年間は里の外へ出られません。

 エルフにとっての十年はそれ程長い時間と言う訳では無いのですけど、サハラさんは人族です。


 人族にとっての十年は長く、そして貴重なのです。


 ましてやサハラさんは十三歳、そんな子の十年間と言ったら今まで生きてきた人生と殆ど同じ期間です。


 と言う話を長老に言われ、そんなにも長く貴重な時間をララは自分のミスのせいでサハラさんから奪ってはいけないと思い、サハラさんと別れた方が良いと決断したのでした。



「だからね、サハラの十年間を無駄にしない為にはカララの町に帰った方が良いって事よ。 大丈夫、わたしが――」


「いやなのです! 帰るって……帰るって何なのさ!?」


 ルミ姉さんの言葉を(さえぎ)り、サハラさんは心の底から、それこそ魂の訴えとも言える叫び声を上げます。


「帰るって……僕の……僕の帰る場所を勝手にカララの町なんかにしないでよ!」


「っ!?」


 そんなサハラさんの全てを投げ出すかの様な訴えに、ララも、そしてルミ姉さんも、ついでに盗み見してるルミ姉さんの両親も自分達が酷く見当違いで勝手な思い込みをしていた事に気がつかされてしまいます。


「僕は……僕はララと一緒に居たいのです! 一緒にいるのです! 僕が帰る場所はララの元なのです!! だから……捨てないでよ……。 ぅぅうぁ~~~」


 十三歳、何だかんだ言ってサハラさんはまだ十三歳。


 そんな幼い女の子が家族に、姉か母かと、そう思って懐いていた相手からある日突然離別の言葉を掛けられたら、それはもう目の前が真っ暗になるどころの話ではありません。

 人生自体が、と言うよりも自分そのものが良く分らなくなってしまう程の、自身の存在そのもの全てを揺るがす大事件なのです。


 だから、サハラさんは泣きます。 とにかく泣くのです。 自分はここだと、貴方が手を取るべき存在はここに居るぞと、見捨てるなんてダメだぞと本能に刻まれた叫びで訴えるのです。


 その魂の叫びは、しっかりと伝えたかった相手へと届きます。

 うつむき、目を背け、耳を塞ぎ、勝手な思い込みで道を違えようとしていたララの心へとしっかりと伝わったのです。



「ぁ……ぁぁ……ごめ……ごめん、なさい……ごめんなさい! サハラ、ごめん。 ごめんね? 私が、私が間違っていたわ! 捨てないでなんて……そんな悲しい言葉を言わせてしまってごめんなさい!」


 サハラさんの叫びを聞いたララは自分がいったいどれ程の失敗をしてしまったのかを嫌と言う程痛感しました。

 いつもサハラさんの為にと思って行動していたのに、一番大事な場面で一番取ってはいけない行動を取り、そして幼い子に絶対に言わせてはいけない言葉を言わせてしまったのです。

 今となっては後の祭りですが、どうして長老会で言われた事をそのまま鵜呑みにしてしまったのか、後悔してもしきれません。



「ぅぅぅ~~。 もう……もう言わない?」


「言わないわ!」


「一緒に居ても良い?」


「良いわ! 当たり前よ! だから、もう泣き止んで?」


「うあ~~、あ~~ん、わ~~ん」


「ごめんね。 ごめん。 お願いだから泣き止んで? お願い……お願いよ…………ぅぅぅ、うー……ぅぅ」


 サハラさんを抱きしめ、背中を優しくトントンと叩いて泣き止んで貰おうとしたのですけれど、全然泣き止んでくれないサハラさんにいつの間にかララ自身も釣られて泣き出してしまうのでした。





◆◇◆◇◆





 と言う訳で、ひとしきり二人で大泣きした後。

 そんな事の後に話し合いなんて出来る訳も無いのでその日はルミ姉さんの実家に皆で泊まり()くる日の午前、まだサハラさんが前日の疲れで眠っている時に今度はララとルミ姉さんは二人で話し合います。



「って訳で私は解決法を考えたのよ」



 唐突に、そして喋った内容もまた唐突にルミ姉さんは言い出しました。



「なにがですか? メルミアお姉さま」


「サハラの事よ、決まってるでしょ? 結論から言うとララエル、貴方はまだ未成年だから自分の家も持っていないし、サハラと一緒に住むのは厳しい訳よ」


「そうですね。 でもそれは私の一の親に頼んでみようかと考えてるのだけれど?」


 ルミ姉さんの言う通りで黒の森のエルフは成人していないかぎり自分の家というのを持てない事になっているのです。

 その代わりに成人した時には家を貰えるのですけど、今回の場合ララは成人の儀も十年間受けられなくなっちゃったので家を手に入れるのは不可能になってしまっています。

 だからこそ、一の親に頼ろうとしたララなのですけれど。


「それも厳しいわね。 貴方に渡した『シルフィア』を借りた時の件で貴方の一の親はかなりの無茶をしてたらしくてね。 しかも今回の宝弓売却未遂事件って騒動が起こっちゃったからさ、その責任って訳じゃ無いけれど、しばらくは目立つ事は自粛しなきゃならないでしょうから家族を増やすのは無理だと思うわよ」


「それは困ったわ。 じゃあ野宿するしか無いわね」


「待ちなさい、一手目が潰れると同時に二手目がナチュラルに野宿という選択にお姉さんびっくりよ」


 “困った困った”と言いつつも事も無げに野宿の算段を付け始めるララエルさんにルミ姉さんはびっくりです。

 確かに可愛い妹なのだけれど、このまま大人になってほんとに大丈夫なのだろうかと不安になってしまいます。


「まあ良いわ。 それで話を戻すけど、私は考えた訳よ。 で、解決法を思いついたわ」


「と言うと?」


「まずサハラは私が引き取るわ」


「なっ、メルミアお姉さま!? それはあんまりじゃないですか!?」


 せっかく昨日大喧嘩の末にサハラさんを二度と手放さない覚悟を決めたばかりなのに、その一部始終を見ていた筈のルミ姉さんにいきなりサハラさんを奪われちゃいそうでララは慌ててしまいます。


「話は最後まで聞きなさい。 ララエル、貴方も私が引き取るわ」


 ですけど、慌てたララはルミ姉さんのこの言葉で今度は凄く驚いてしまいます。

 それと同時に全てを理解して納得もしてしまうのでした。


「メルミアお姉さま、それは本気なの?」


「ええ、本気よ。 二人とも引き取って、二人とも私の家で一緒に住めば良いわ。 どう? 完璧でしょう?」


「たしかに完璧ね。 でも私の一の親が許してくれるかしら?」


 と、言うララの不安ももっともな事で、今し方ルミ姉さんが言った解決法とは、サハラさんとララを二人ともルミ姉さんの養子として一の親から貰い受けて、それで皆で一緒に同じ家に住めば良いじゃない、と言うエルフ族としてもかなり突飛な発想のアイディアなのでした。

〈ちなみに黒の森のエルフ族は未成年者を育てる時は、一の親が自分の家で養うか、二の親と言われる育ての親の家で成人するまで育てて貰うのです。 子供を集めて集団で育てる様な場所は無いので絶対に誰かしらの家で育ちます〉


「そこはそれ、貴方の連れ子を育てる為って事で納得して貰いましょう」


「あー……いえ、ダメよ。 サハラが私の子供じゃ無いってもう言っちゃったもの、もうその言い分は使えないわ」


「大丈夫よ。 別に血が繋がって無かろうが貴方の子供だと言い切ってしまえば良いのよ。 養子的な? そんな感じよ」


「ああ、確かにそうね。 じゃあそうしましょう。 解決ね」


 わりとザックリとした計画とも言えない計画ですけど、根が単純な二人はそれで行けると思って納得しちゃいます。


「ええ、じゃあサハラが起きてきたらさっそく話を付けてきてしまいましょう。 そうそう、先に言っておくわ。 これからよろしくね、ララエル」


「はい、お姉さま……じゃないわね。 よろしく、お母さま」


「ふふふ、楽しくなりそうね♪ その為にはララエルの両親との交渉を是非成功させなきゃね!」


 もう完全に計画は成功したと思い、楽しそうな未来に思いを馳せてルミ姉さんは両手を握りしめて“フンス”と鼻息荒く気合いを入れるのでした。


 しばらく後。


「ララ、ルミ姉さんおはようなのです」


「おはようサハラ、おいで」


「おはようサハラ、今日は良い日になるわよ」


 やっと起きてきたサハラさんをララは手招きして呼び寄せると、いつもの通りに精霊魔法を併用して髪を梳かして整えて、服装もよれを直して、それからご飯の用意もしてあげるのでした。

 そのついでにさっき決まった事を伝えます。


「あ、サハラ、これからの事が決まったわ。 私とサハラはメルミアお姉さまに引き取って貰って、それで一緒の家で住む事になったわよ」


「お~、そうなのですか…………んん!? どう言う事なのでする!?」


「んー、一言で言うなら、これからはメルミアお姉さまがお母さんって事ね」


「ええええーーー!!?」



 と、サハラさんの驚きの声が黒の森に木霊(こだま)するのでした。



 ちなみに当然の如くララの両親には大反対されて揉めましたとさ。









メルミア「私天才! この計画完璧過ぎる!! チャンスをつかめる自分の機転に鳥肌が立ってしまうわね!」

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