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捕まったのはどっち?〜麗しの生徒会長をお祭りに誘ったら溺愛されました〜  作者: 漆原 凜


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3/5

休日

朝目を覚ますと外でお兄様が騒いでいる。またか。休み関係無く毎日騒いでいるのだ。世の男は何故あんな兄に憧れるのか。意味が分からない。


「リアム君もう終わりかい?」

「まだまだ!」


ん?リアム君?気の所為?でも兄以外に誰かいる。いつもの脳筋仲間かな。朝から煩くしないで欲しい。とりあえず着替えて支度をし外に出てみる。


「マリーおはよう!」

「え?リリ?本当にいた。何してるの?!」

「兄上と特訓だよ。昨日約束したんだ。」


やっぱり兄目当てじゃないか!昨日違うって言ったのに。ガッカリだわ。


「違う!兄上目当てじゃないからね!」

「別にお兄様目当てでも大丈夫よ。仲良くどうぞ。」

「違うって!信じてよ。」


信じる程知らないしな。わかったからごゆっくりと中に戻る。お兄様とリリはまだ外で戦っているようだった。昼前に会ったリリは傷だらけで、噂では生徒会長様は強く負け無しだと聞いていたのに。


「やっぱり兄上は強いなー。痛っ。マリー優しくしてよ。」

「知らないよ。傷だらけになって。せっかくの美貌が台無しだよ。」

「美貌?マリーはこの顔好き?」

「綺麗だし格好良いと思うけど。好きじゃない人居ないと思うよ。」

「フフッ。初めてこの顔で良かったて思ったよ。」


柔らかく嬉しそうに笑っている。私はあんまり好きじゃないんだよねってリリが呟く。


「あんまり良い思い出が無い。昔は令嬢達から変に絡まれたし、今は遠巻きにされるし。本当意味が分からない。」

「リリが格好良すぎるからだよ。もっと飄々としてる人かと思ってた。」

「よく言われる。澄ましてるとか苦労した事無いとかね。意外とダメなんだよね。色々気にしちゃう方だよ。」

「ダメなリリも可愛いよ。何かあったら話聞くからね。あ、話聞くだけだよ?」

「本当癒されるよ。はい!頑張って挑んできます。手当てありがとう。」


お昼を食べ治療が終わったリリはまた外へと向かった。気をつけてと見送る。あんな傷だらけになってまで何がしたいんだろうな。綺麗な顔に傷つく方が嫌だわ。


「お嬢様休憩に備えて準備しますか?」

「そうね。また怪我しているだろうし、治療セットとお茶の用意をお願い。」


わかりましたと準備に向かってくれた。初めて遊びに来たのにお兄様とばっかり。私だって遊びたいのに。いつしか脳筋仲間も来ていたみたいで朝より騒がしくなっている。リアム頑張れと応援されているみたい。


「「ワーーー!!!」」


何?賑やかな歓声が聞こえる。慌てて見に行くとお兄様がリリと握手している。いや!顔腫れてない?男前が…。


「マリー!兄上に許可を貰えたよ!私と付き合って下さい!」

「は?」


リリは走って私の前に来て胸に手を当て傅く。だめ?って聞いているが意味が分からない。


「私達まだ話して2日くらいだよね?」

「そうだね。結婚を前提に交際しよう!」

「何故?」

「マリー!リアムはお前のために朝から挑んで来てたんだぞ!失礼だろう。きちんと話を聞いてやれ。」


えぇ私が悪いの?呼び捨てになってるし、拳で分かり合うみたいなのやめて欲しいわ。


「一昨日と昨日一緒に居て、ずっと隣に居て欲しいなって思ったんだ。昨日兄上に会った時に話すの少し待ってて言ったの覚えてる?あれこれなんだ。必ず倒してみせるからあの時間欲しいってお願いしたの。」

「え…それで傷だらけなの?馬鹿なの?」

「馬鹿になるくらいマリーを手に入れたかった。さっき膝をつかせれたんだ。だから申込みしていいって。」

「本当に挑む人いないよ?何やってるの。ってかリリは私が好きなの?」

「お祭り誘ってくれて嬉しかったんだ。今まで誘われ事無かったし。そこからマリーの可愛さと優しさに引き込まれた。」


高嶺の花過ぎてハードルが低過ぎる。誰も行かないからお祭り誘っただけで懐いてしまっている。頭痛い。それなら誰でも良かったんじゃないかな?


「私を好きになるくらいなら、誰でも好きになれると思うのよ。他も見てみたらどうかな?」

「無理。マリーだから兄上にも挑んだのに。酷いね。」

「リリは思い込みじゃない?最初に私が声かけたからそう思っているんだよ。」

「そんな訳無い。手伝いをしてくれてお祭りを一緒に回って楽しんだマリーが好きなんだ。」


お茶お持ちしました!と侍女達がやってきた。とりあえず治療して考える事にした。


「本当傷だらけになってどうするの。」

「騎士目指しているし傷くらい大丈夫だけど。」

「はい!治療終わり!お茶にしよう。」

「最初から挑むつもりで来るの珍しいよ。俺はリアムなら賛成だ。これの大事なのは勝つ勝たないでなく、挑むかどうかだからね。初めから合格点だよ。さらに膝までつかせられたからね。騎士団は君を待っているよ。」

「ありがとうございます。マリーの事をお任せください!守り抜きます。」


あらーリリも意外と脳筋だったわ。文武両道って聞いていたのにな。


「私ムキムキ嫌いだからね。」

「え!程々に鍛えます!」

「兄より私を好きになってくれる人がいい。」

「もちろん。当たり前だよね。世界で1番マリーが好きだよ。」

「貢がない人がいいな。」

「んーなるべく我慢する。私と付き合って?」

「可愛いままでいてくれるならね。」


それ私のセリフだけどって。あ!ルンブラ堂に焼き菓子買いに行かないと!!ルディ様の言った通りだった…悔しい。


「私ちょっと出かけてくる!!」

「何処行くの?私も行く。」

「お菓子買いに行くだけだから!すぐ戻るよ。」

「心配だから。」


なんて事だ過保護な人が増えてしまった。直ぐだから!離される事なくがっつりついてきて、しっかり支払いもしてくれた。バッセル嬢に渡すなら貢いた訳じゃないしねって。ルディ様を姓で呼んでいる。確認したら名前で呼ぶの確かに私だけだった…遠い存在過ぎて知らなかったよ。









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