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捕まったのはどっち?〜麗しの生徒会長をお祭りに誘ったら溺愛されました〜  作者: 漆原 凜


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お祭り

「お知らせでーす!どうぞお持ち帰り下さーい。クーポンも付いてます!」


お祭りの時間になり配布物を配り出す。そこそこ配った所で、ルディ様は婚約者が迎えに来た為ごめんと離脱して行った。仲良さそうだったな。婚約者さん優しそうな人で羨ましい。あの兄さえ居なければ…もう私には婚約者が居たかもしれない。


「マリ!頑張ってるな!」

「はい。配布物どうぞー。」

「無視しないでよ!大好きなお兄様だよ?」

「邪魔なりますので進んでくださーい。」

「副団長の妹さん可愛いですね?婚約者居てますか?俺狙っていいですか?」

「俺を倒せるかな?挑むなら申し込んでいいよ?」

「無理ですよー!」

「マリー!?大丈夫?」

「リリ大丈夫だよ。お兄様とその仲間だから。」

「マリとどういった関係かな?」


絡まれてると思って来てくれたらしい。本当良い人だわ。お兄様がリリに絡んでいる。


「生徒会長よ!今日お手伝いしてるだけ!兄が鬱陶しくてごめんね。お兄様リリは何も関係無いから!ただのクラスメイト!」

「マリ…我が妹ながら酷いな…。会長落ち込んでるぞ。」

「は?何言ってるのよ。失礼でしょ?ね?」

「あ…うん。そうだね。」

「ほら!お兄様に絡まれたから鬱陶しく思ってるのだわ。」

「会長…妹がごめんね。今度家に遊びにおいで。」

「リアム·マクベインと申します。今度お伺いさせて頂きます。」


あぁ…リリはお兄様憧れだから…。やっぱりお兄様狙いだけが私に寄ってくるんだわ。最悪。


「また勘違いしてる気がするけどごめんね。いつでもリアム君の挑戦を待ってるよ?」

「はい。お願いします。」


いいね!とお兄様がリリの背中を叩いている。仲良くなってる。騎士団目指してるみたいだし良かったね。


「お兄様!邪魔しないで下さい!リリは担当場所に戻って!」

「「はい!」」


じゃまたねってお兄様が仲間達と去って行った。早く終わらそうねとリリも戻って行く。


「お兄様と仲良くなったなら、もう私と仲良くしなくていいじゃない。」


独り言を言いながら配布物を配る。結構数が多くて大変だったけど何とか配り終えることが出来た。リリを見るとまだ手伝っていたので、1人で行こうと歩き出す。


「お姉さんお花は?」

「1つ下さい。この色で。」


なんとなくお花を買う。渡す相手なんかいないのに。帰ろうかな。


「マリー何で私を置いていくの?」

「まだ忙しそうだったし、もう兄と仲良くなったみたいだからいいのかと思って。」

「誤解してるね。兄上と仲良くなりたいからリリと話してるわけじゃないよ?」


はい!マリーにってお花をくれる。可愛いピンクのお花。嬉しい。


「あのリリにこれ。」

「くれるの?ありがとう。一生大事にするね。」

「一生は無理じゃないかな。」

「じゃ来年もちょうだい。毎年くれたら嬉しいな。」

「来年は好きな人か婚約者から貰いなよ。」

「私モテ無いからね。マリーから貰いたいな。」

「もう仕方無いなー。私が相手見つかるまでだからね!」


私以外ができたらねって笑っている。どうせモテ無いですよ。少しだけど見て回ろうって手が繋がれる。迷子にならないようにねって。子供じゃないんだけど。


「何か食べたいのとかある?お腹空いてにない?」

「あ!あれ食べたいな。買ってくる。」


一緒に行くよって手を繋いだまま歩き出す。私迷子にならないよ?ギュッと握られた手を離しづらくてそのままついて行く。


「マリ!もう終わったのか?」

「また現れた!」

「ちよーい!離すー!」


繋いだ手を叩かれた。急に何?!まだ許してません!ってリリに詰め寄っている。何か2人で話をしている様子。


「仕方無いなー。特別だよ?受け入れようじゃないか。じゃまたね。」


え?あっさり去って行った!何言ったの??また手が繋がれ歩き出す。


「兄と何の話したの?」

「んー…秘密。近々教えてあげるから待って。」

「約束だよ?」


約束と微笑まれる。食べたいって言ったものは全部買ってくれて、雑貨屋の可愛い髪飾りもプレゼントしてくれた。


「私に貢ぎすぎじゃない?」

「もっと貢ぎたいのを我慢してるよ。今度一緒に遊びに行こう?」

「貢がないって約束してくれるなら。」

「えーそれは約束出来ないな。女の子には出させられないよ。」

「じゃ無しで。ごめんなさい。」

「アハハ。マリーはやっぱりいいね。一緒に居ても心地良いよ。私の負け。貢がないから行こ?ね?」

「それならいいよ。一緒に遊ぼう。」


やったー!って喜んでいる。昨日までほとんど知らなかったけど、可愛らしい人だな。雲の上で澄ましてそうなイメージで、隙もないし誰も近寄れない感じだと思ってのに意外と親しみやすい。クラスメイトっていっても本当に当たり障り無い世間話をする程度だったのに変な感じ。


わぁぁ!と周りが騒がしくなる。パーンパーンと花火が上がり始めた。綺麗。


「綺麗だねー。」

「昨日の放課後マリーに話しかけて良かった。こんな楽しい1日になると思わなかったよ。」

「私も楽しかった!ありがとう。色々買ってもらってごめんね。次出かけた時は私がリリにプレゼントするね。」


ありがとうって微笑む姿は眩しすぎた。さすが誰も手を出せない高嶺の花だわ。


「あ、マリー最後の花火だよ。」

「わぁお花!綺麗だね!」

「来年も一緒に見ようね?」

「お互い相手が居なかったらね!」


ブレないなーって笑っている。送るよって言ってくれたけど、やはりお兄様が現れ帰るぞ!って連れ帰られた。楽しい1日だった。




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