表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

89/117

父親は、あなたでしょう?

 現世との境界、物語のしおりが織りなす秘密の出入り口。




 魔神を屈服させ、『アラビアン・ナイト』を書き換えたリチャードが、異世界物語『アンフィニッシュ・ストーリー』から出ようとした瞬間、出口となる白光の手前に、一人の女性がたたずんでいた。


「あら、先生。……ずいぶんと派手にお遊びになりましたわね?」


 聖域でティーカップを傾けていたはずのエレオノーラが、そこにいた。

 リチャードは足を止め、優雅に、しかし警戒を込めて一礼する。


「……エレオノーラ。このような場所でお会いするとは」


「うふふ、つれないわね……。貴方がどれほどリリアーヌとカイルを守っても、呪縛だけは校閲かきかえられないわよ?」



 エレオノーラが、楽しげに、だが残酷に目を細める。



「……リリアーヌの本当の父親が……あなただということ……」





 リチャードの瞳が、大きく揺れた。


「先生……いえ、リチャード。この世界を捨てるから、私をあなたの元に連れていって!」



 なりふり構わぬ、一人の女としての絶叫。

 瞳には、聖域で見せた優雅な母の面影など微塵みじんもなかった。

 第089話をお読みいただき、ありがとうございます!


 ……お母様、本気でした。

 「先生」と呼んでいた執事にすがり付き、全てを捨てて迫る女の顔。


 次回も、どうぞお楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
ナ、なんだってー!衝撃の事実?!ホ、本当なんですか? 貴族的には「よくある事」ということですけど、バレたらとんでもないスキャンダルだからな~。 ……本当なのですか?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ