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【※極秘】お留守番を無視して乗船せよ! 魔導大陸行きの怪しい乗客たち



 西の大陸へ向かって、ステラリアを出発した夜行魔導船。


 物語の脅威きょういがくすぶる中、それでも交易は続き、物資は絶え間なく運ばれている。


 船室の片隅で、セリナはマクシミリアンの背中を枕にして、すやすやと爆睡していた。



 夢の中。


 ――前世の記憶。


 シルヴァーナとロウィンは、ディメンション・アーク攻略に向け、パーティー結成の準備を整えていた。


 最初に声をかけたのは、盗賊シャドウクロウ。


 抜群の敏捷性びんしょうせいと判断力を持ち、どんな困難にも柔軟に対応できる。


「最高の気分だ。お宝、全部いただくぜ!」


 次は解読者のシルヴィア。


 古代の遺物や魔法に関する深い知識を持つ彼女は、瞳を輝かせて言った。


「探究者として興味があるわ。神話級のアイテムが欲しいの」


 最後は、テイマーのセリナ。


 様々な魔物や生物を自在に操る力を持つ彼女は、どこか遠くを見る目で呟く。


「精霊から、ダンジョンに潜るように言われていたの。理由は教えてくれないけれど」


 三人の力が合わされば、難攻不落のダンジョン攻略も夢ではないはずだ。


 全員、死地へ向かう覚悟を決め、短く言葉を交わした。


「準備ができたら、すぐに出発しましょう」




 一方で、同じ船の交易品に紛れ込み、カイルは一人の騎士として密航していた。


「ヴィンセントに書き置きをしてきたから大丈夫だろう。

あいつのことだ、上手く取り繕ってくれるはずだ」


 その時だった。


 暗い船倉の影から、一匹の猫がするりと姿を現し、カイルの足元へ近づいてくる。


 カイルは警戒しつつも、その姿を見て驚きに目を見開いた。


「……マックスといつも一緒にいる……?

確か、メルヴィル伯爵領のミーニャか」


 アストレイド公爵邸で、マクシミリアンが可愛がっている猫だった。


 なぜこんな場所に――?

 第214話をお読みいただき、ありがとうございます!


 セリナが見る夢の中では、前世のパーティー結成の様子が描かれました。


 そして現実では、カイルの密航、さらにミーニャとの遭遇と、物語が大きく動き出しています。


 なぜミーニャは船にいるのか、そしてカイルはリリアーヌに追いつくことができるのか――。

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― 新着の感想 ―
重要な事柄ですけど、夢を覚えている事はほとんど無いみたいですから……覚えてくれてるかな? 抜け出していたか~。一国の王様が……ま、天下の副将軍様も何度もしていたから問題は在り捲くりだけど何とかなるか…
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