【※刮目】イケメン獣人の華麗なるフラグ折り。行くぞ、魔導大陸へ!
その夜。
アストレイド公爵邸の近くにある、月光が降り注ぐ広場。
マクシミリアン・フォン・モフモフ三世は、創世神リルヴァナから授けられた『契約』の力を用い、獣人へと姿を変えていた。
逞しい姿で、リリアーヌの気品を模したような、端正な顔立ちをしていた。
そして、集まった仲間たちに、旅立ちの別れを告げる。
「魔道大国に乗り込んで、リリアーヌを助けに行くことになった。
俺様の支えがないと、アイツは何もできないからな!」
宣言に、仲間たちの視線が熱く交差する。
辺境伯爵の元で暮らしている、猫型獣人ミーニャが、縋る瞳でマックスの手を取った。
「一人にしないで……!
魔導大陸なんて危険な場所、耐えられないわ。
だから……私も連れて行って?」
マックスは、あざやかにミーニャの手を振りほどくと、イケメンスマイルを浮かべた。
「悪いが、お前はここで、俺様が持ち帰る『最高のお土産』を待っていろ」
獣人たちが、羨望を滲ませて一斉に叫ぶ。
「マックス様、無事を祈ります!」
「魔導大陸の珍味を、絶対に頼んだぞ!」
……集会を終えたマックスは、月明かりの下で再び愛くるしい愛犬の姿へと戻る。
公爵邸の裏口へ戻ると、旅装束を整えたセリナが待っていた。
マックスはいつものように、愛嬌たっぷりに「ワン!」と一鳴きする。
「さあ、行きましょうマックス。
……今日はずいぶん背中が頼もしく見えるわね」
第213話をお読みいただき、ありがとうございます!
ついにセリナとマックスが、歩を進めます。
物語は、ゲシュタルトの核心へ。




